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ぶん♪ぶん♪ぶん♪(旅6日目)

・8月25日

何の変哲も無い一日を終え、道の駅で販売していたひまわりの種を使用したソフトクリームを朝食代わりにして出発。ナッツ味

昨日の通り道に「旅立神社」というまさに今回の旅行にぴったりの神社があったのに、洗濯やらのごたごたで記憶からすっぽりと抜け落ち華麗にスルー。代わりに訪れたのは宮城県大崎市の志波姫神社。なんとこの神社は手水舎の水がセンサーにより自動で出始めるハイテク神社でした。宮司さんは不在だったものの、授与所には書置きとともに御朱印を置いていてくださっていたので無事に御朱印をゲット。旅の無事を祈る交通安全のお守りも添えてある素敵な神社だったのでぜひとも近くに来た際はお参りくださいませ。

この日は旅開始以来ようやくの晴れとなった。うきうき気分で自転車をこぎ、岩手県に差し掛かったとき、後輪がまたパンクした。何故だ、二日前に修理したばかりなのに。まあ、文句を言ってもパンクは直らないので、黙々と修理を終えたところで重大な事態に気付く。タイヤの柱とも言うべき要の部品、スポークが二本も折れていたのである。これが折れていると、タイヤが歪み、重大な事故に陥ってしまう危険性があるのだ。

近場の自転車屋に行きスポークの交換をお願いすると、スポーク全交換で数万円かかるといわれるが、あいにく(幸い)スポークの在庫が無いとのことで、近所のスポーツサイクル専門店を紹介される。

紹介された店を訪れると、そもそも使われていたスポークがタイヤの規格と合っていないと言われ、無傷の前輪も含めてすべてのスポークの交換を勧められる。しかし提示された値段は先ほどの店とは比べるべくも無い安値であったため、提案を快諾し、すべて交換してもらうことにした。まさか交換に4時間もかかるとは…。しかしここの店主、昔から自転車競技をやっていたらしく、だいぶ老齢に見えたのだがかなりたくましい体つきをしており、自転車に関する様々な話を聞くことができとても有意義な時間ではあった。惜しむらくは東北のなまりがきつく、処々に聞き取れない部分があったことだろうか。

修理が終わると時刻はすでに22時を回っていた。閉店時間は遥かに過ぎていたし、店主の奥様に飲み物までいただいてしまうし、至れり尽くせりであった。無事生まれ変わった自転車にまたがり、もはや当たり前のように近場の道の駅へと向かう。

この日の道の駅も屋内の休憩スペースが利用できたため心安らぐ夜を迎えられる…と思いきや視界の隅に捉えたのはそれはそれは立派なサイズのスズメバチ…!屋内に迷い込んで弱っていたのか空を飛ぶ様子は見られなかったがそんな危険な状態を放っておいて眠りにつけるほど豪胆な精神力は持ち合わせていない。施設内に何か有効なものはないかと見渡すと、スタンプラリーのスタンプが入れてある箱を発見する。これなら奴を封印することができる!失敗したら自分はおろか、先に道の駅に入り眠りについていた旅人Aも危険にさらされる可能性があったが何とか封印に成功。スズメバチの襲撃におびえることの無い平穏な眠りにつくのであった。

8/25 走行距離 72.71km

自転車旅のまとめ