見出し画像

日本に生まれてよかった!!『カツオ塩たたき!!』高知県では当たり前刺身を醤油なしで食べる天才的発想!

前回は醤油編をやりましたが今回は醤油なしで頂く刺身がある。刺身をいただくと言ったらどうしても醤油は必要になってしまいますが、これに出会った時には本当に衝撃を受けました。

カツオとワサビとニンニク!

昔はカツオが美味しいとも思わなかったんです。それは昔は当たり前だったあの血の臭さ。。父はカツオが大好物なのですがその理由も血の臭さみたいです。今は冷凍技術や輸送なども発展したので生臭いカツオは見なくなりました。僕もカツオが食べれるようになったのはヨーロッパで鮮度の良いカツオがダイレクトに北海の海からドイツに入ってくる。全然生臭くないんです。。

カツオと言ったら高知県!

そんな頭しかなかったので日本に戻ってから父を誘って高知へカツオを食べに行こうと誘うと断られ、一人で夜行バスでに乗って高知県へ。そして高知市のYHでカツオの情報を手に入れて高知駅前にあるひろめ市場へレッツゴー!

屋内で飲食店に囲まれながら中央には座席がたくさん。仕事帰りの人々が気軽に立ち寄れる場所になってました。

画像1

塩たたきのお店は3軒!その中でも目立たない塩たたきのお店!そして値段も一番高い!そこのお店のカウンターに座りました。4畳くらいの狭いスペースでおじさんが藁(わら)でカツオをぼんぼん炙っていきます。

そうこの藁がポイントなんです。よくバーナーなどでやるところもありますが藁は火が柔らかく外だけを軽く炙れる、そして藁の香りと魚の臭みも取る。あの有名なすきやばし次郎でも地下でカツオを藁で炙っているくらいです。

そしてその注文数が面白いくらい!「塩一本!塩二本!」とウェイトレスの女性からどんどん掛け声が飛んでくる。すごい数のカツオのサクを炙っていくのでどのくらい1日でカツオを消費するのか聞いてみると。。

忙しい時で150kg以上!!

え〜!!カツオだけで150kg以上。。凄すぎる。。

さてこのカツオ、塩たたきということで塩をカツオのサクにまぶして藁で炙る。そしてスライスしたニンニクとワサビで頂くのだ。

初めて食べる人は驚く。なぜなら刺身を醤油なしで食べたことがないからだ。カツオの時期になると良いカツオを見るたびに買ってきて塩たたきを友達に振る舞う。もちろんそのために藁も稲刈りの時にキープしておく。

周りの人たちも塩たたきはほとんどが初めてだ。東京あたりでも食べられるところはあるようだがまだまだ知名度も低い。

また面白い話なのだがカツオは高知ではほとんど取れないようだ。日本一のカツオ収穫量の静岡から取り寄せると言っていた。昔は取れていたのだろう。。でも今や魚は温暖化で北に向かっている。最近では北海道産のカツオをスーパーで見るようになってきたものだ。昔ではあり得なかった。。

そしてそこのお店の名は「やいろ亭」!

そこのカツオの大きさには驚いた。とにかく大きい!そして分厚く切ってある。おじさんに聞くと「親指の厚さ」という。そしてそのカツオが本当に柔らかいのだ。明らかに今まで食べてきたカツオと違う。。その違いは「しめ方。」スーパーなどで見られるカツオは漁船で大量に網で採るが一本釣りはその名の通り、そしてその場でしめる。良いものだと神経抜きというものをするがその魚の質は天と地くらい変わってくる。

そこのお店が他よりも高いのはこの魚の質だ。地元の人はやっぱり高いお金を出してもこの美味しい塩たたきを頂く人がほとんどだ。そして日本酒と一緒に!

日本酒好きにはたまらない塩たたき。。

またこの塩たたきが最高に合う!

さすが日本酒消費量トップクラスの高知県が生み出したものだと思う。お酒に合う食べ物をとにかく愛す。

もし高知県に行くことがあったらこの塩たたきは食べていただきたい。

日本に生まれてよかった!!って思う瞬間であろう。


スーパーでも旬になればそこそこ良い脂の乗ったカツオが手に入る。それをサクで買い、カツオを塩で軽くまぶし藁であぶりワサビとニンニクスライスで頂いてもらいたい。藁がなければバーナーでも良い。

そして日本酒と一緒に。。



全国を愛犬と旅しながら地域の習慣や食などをそこにいる人には気づかない素敵な文化などを伝えてより良い楽しい生活になったらいいなと思います。こんな美味しい食べ物や習慣、生活に気付いたらシェアできたらと思います。私たちが知らない素敵な日本を世界にも伝えたいと思います。