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【エンジニアインタビュー⑨】いろいろな夢への挑戦が続けられるのはフリーランスになったからこそ。


◇エンジニア歴
小学生のころから漫画や小説を書くなどクリエイティブなことに関心があった。その延長でゲーム作りに興味を持ったことがITを志すきっかけに。
システム開発会社にて5年間会社員エンジニアを経験後、派遣社員を経てフリーランスに。
 
◇フリーランス歴
2004年よりフリーランスとしての活動を開始し20年。現在は歯科医療関連メーカーの開発業務等を行う。


“漫画や小説などの創作活動がゲーム制作者の夢へと発展”

ITの世界に興味を持たれたきっかけというのはどういったところからなのでしょうか?

小学生の頃は漫画家や小説家になりたくて色々創作していたりする子供でした。高校受験の時期も受験勉強そっちのけで漫画のコンテストに応募していたり(笑)
高校は工業系に進学したのですが、学校でポケコンという小さなコンピューターが支給されて簡単なプログラムを組むことが出来たんです。
それで友達とみんなでプログラムにはまってゲームを作ったりして、それがITやプログラマーというのを意識した最初ですね。

高校卒業後はデザインの専門学校に進学されたと伺いました。

はい。あいかわらず小説も書いていて、高校ではプログラムも学んだので、自分でストーリーから考えてゲームを作れたらいいな、仕事にできたらいいな、という思いがあって、プラスのスキルとしてデザインを学ぶ選択をした感じです。
専門学校時代はデザインの勉強と並行してC言語の方も覚えていました。

職業としてのエンジニアに進むまでの経緯をお聞きできますか?

専門学校時代に、実際にゲーム会社でバイトしたことがあって、グラフィックデザインのアシスタントやデバッグ、移植するための解析を経験しました。その会社から「独力でゲーム1本作ったら面接に推薦するよ」と言っていただいたのですが、結局その時は完成することが出来なくて、仕事にすることの難しさを実感しました。
それでゲームの方は諦めて地元のシステム開発会社に就職しました。

“会社員から派遣契約のエンジニアと経験するも「このままで良いのか」”

会社員時代はどのようなお仕事に携わっていたのでしょうか。

自分が担当したのは漁業組合のお仕事で、市場業務をシステム化していくものでした。その仕事がすごく面白くて前向きに取り組むことは出来たのですが、肉体的にはすごくハードだったんです。当時は労務管理もあいまいで、ある時、ふと時間給に換算したらどれくらいだろうと計算しちゃったんですね。そうしたら「これはバイトしたほうが全然割が良いんじゃないか」と気付いてしまって(笑)。それで仕事を変えたいなと思ってしまったんです。

そこからフリーランスになられたのですか?

いえ。いったんエンジニアの仕事からは離れたんです。
当時、実はダンスもやっていて、そういった仕事で食べていきたいなっていう思いも重なって会社を辞めたのですが、今思えばダンスを仕事にするための覚悟がなかったなと。お金が続かなくなってしまって、これではダメだと。それでエンジニアの方に戻りました。
 
新しい仕事は社員じゃなくて派遣契約で、登録して仕事を回してもらうというような働き方でした。
その頃、すでに年齢が30歳手前だったのですが、本当にこのまま派遣でやっていていいのかということで悩んでいた時に、一緒に仕事をしていた方がPE-BANKのことを教えてくれて。
それで説明会に参加して、いつの間にかフリーランスになっていたという感じですね。

エンジニア歴といまのお仕事について教えていただけますか?

エンジニアとしては今年で約27年になります。
いまは歯科医療関連メーカーさんのお仕事をさせていただいています。
例えば検査診断機器のソフトや口腔内のカメラとかX線の画像処理ソフト開発などですね。
あとはいわゆるDX。部内のシステムの開発やメンテナンスなどをしています。

“フリーランスに必要なのは「人のつながり」と、会社員時代は考えなかった「税金や保険への意識」”

会社員と派遣を経験し、そこからフリーランスになって変わった点はありますか?

一番変わったのは当然収入面っていうのはあるんですけど、それ以外で大きく変わったのはやっぱり自分の中の内面的なものですね。
人のつながりへの意識であったり、そういうことを大切にするマインドの変化がすごく大きいです。
 
それまで人とのつながりやコミュニケーションがどちらかというと苦手な方だったのですが、フリーランスになると仕事の面で次に繋がらないなということに気付いて、今は意識するようになりました。
 
その点でPE-BANKでは所属エンジニア同士が交流できるイベントが多くてすごく有難いです。
今の仕事では他のエンジニアの方とお話しする機会がほとんどないので、つながりを広げていこうと思った時になかなか方法がない。
ですが、PE-BANKのイベントに参加させていただくと、ほかのフリーランスエンジニアの方がどうやっているかとか、あとは営業担当の方とざっくばらんにお話しが出来たり、業界の動向や傾向といった情報も含めて、そういったことを吸収できる貴重な機会になっています。

スキルアップのために取り組んでいることなどはありますか?

仕事で必要なスキルっていうのが毎回違うので、広く情報収集を意識していますね。あとは様々なソースの解析などですかね。
自分自身スキルアップしたいという思いは常にあるのですが、どっちの方向にスキルアップしていいのかというのが悩みではあります。

フリーランスで仕事をさせていただく中でたまに「社員にならないか」というありがたいお誘いもいただくのですが、さすがにフリーランスとして20年やってきてそのメリットを享受しているので、全部お断りさせて頂いています。
もしフリーランスになって1年目、2年目ぐらいにそういう話があったら「お願いします」ってなったかもしれないですが、今は自由がいいなという感じになっています(笑)

これからフリーランスを目指す方に、これはやっておいた方が良いよといったアドバイスはありますか?

自分の場合は、「よしフリーランスになろう!」という風に思ってなったわけではなくて、知り合いの方からの情報を頼りに急にフリーランスになったので、何も準備をしなかったのですが、今振り返って思うのは、「フリーランスになって自分が何をやりたいのか」というのは、まず最初にしっかりと持っていた方が良いな思います。
 
フリーランスになったけど、仕事に対する姿勢とか会社員時代とは変わらないだと全然意味がないかなと思っていて。
やっぱりフリーランスになったらどうやっていくのかというのは、ビジョンとして最初に考えておいた方が良いと思います。
 
あとは税金とか保険とか年金とか。そういうのは多分会社員の時ってほとんど意識しない人が大半だと思います。わたしも本当にフリーランスになって初めて、ちゃんと考えるようになったんですよ。
ここはしっかり自分なりに勉強して、都度見直しするとか意識を持つほうが良いですね。
 
おそらく仕事以外のそういう所っていうのは、なかなか想像つき難いかなと思いますが、PE-BANKはその部分すごくサポートしてくれるので、自分も本当に最初の年など不安はありましたが、無事に確定申告とか出来たので有難かったです。

“フリーランスの特権を活かし、様々なジャンルにチャレンジしたい”

今後の展望についてお聞かせください

エンジニアとしてだけでは無くて、カフェ経営とか、あとは最初にお話しした小説…これはちょっと厳しいかもしれないですけど(笑)。全然別のジャンルの仕事も並行してやっていきたいなという思いがあります。
多角的に収入を上げていくという現実的な意味も含めてですが、やっぱりフリーランスは自由な部分が多いので、会社員には出来ない働き方なんだろうと思います。

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