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【ブレイクダンス】『シュッ!』とか、『ブンッ!』などのアドバイスがワケわからん問題

「手をシュッ!とここへ持ってきて…」
「もっとブンッ!と蹴って…」
「バッ!っと起き上がって…」

皆様はこんなアドバイスをもらったことはないでしょうか?

…私はあります。笑

特にパワームーバーに多いですよね。こういう漠然としたアドバイスする人。笑

「は?わけわかんねーよ。言語化してよ!説明下手かよ!」

と思う方もいるでしょう。

ついに・・・そのモヤモヤを解決します!

多分ですが、私の言うこと当たってるのです。

なぜなら…

私もパワームーブやスキル大好きだからです。笑
技を覚えて初めてそうアドバイスする気持ちや狙いが理解できたからです。
きちんと説明することも多いのですが、今でもあえてそういう風にアドバイスをする時もあります。

ぜひ参考にしてください!

それでは行ってみましょう!

なぜあんな漠然とした説明をするのか?

どうしてあんな漠然としたアドバイスをされることが多いのでしょうか?

結論から言うと以下の3つのパターンがほとんどです。

① ただ単に説明が下手
② 考えずに出来てしまったからわからない
③ 擬音(効果音)にしないと伝えづらい

みなさんが一番気付いていないのは③です。

一番重要なのは③ですが、①、②も『あるある』なので順番に解説していきます。

①ただ単に説明が下手

これは…

「よ!!もう待ってました!!」

ですね。

めちゃくちゃ上手いのに説明が下手な人。

言っておきましょう。

もうこればっかりは仕方がないです!

解説の余地もなし!!

だって、その人の説明が下手なんですもん。笑

もし、その場に他にうまい方がいたら

「今のってどういうことですか?」

って聞いちゃいましょう。笑

(…もしくはその教えてくれてる人が実はあまり出来ないヘボいパターンもありますので注意)

とにかく!!これらはしょうがないですね。笑

次!!

② 考えずに出来てしまったからわからない

②は才能ある系の人からのアドバイスですね。

身体の全体や一部分が柔らかかったり、筋肉が発達していたり…

個々人の持つ身体能力は様々です。

「なんかやってみたら出来ました」

っていう人も沢山見てきました。

…私とは無縁の世界。

私『研究なし・練習なし』で出来た技がありません😭

あ、すみません。

悲しくなって少し脱線しました。

さて、

そんな『②考えずに出来てしまったからわからない』の才能系の人でさらに上記①に当てはまっていたら当然わかりません。

理解する努力はした上で、それでも無理だったらその日のその方からのアドバイスを理解することを諦めましょう。笑
(※理解する努力はしてください。上手くなる人は何かしらか効率よく出来ている部分もあるかもしれないです)

③ 擬音(効果音)にしないと伝えづらい

①と②をお伝えしたところですが、

私の経験上、実はこの③の

あえて「バッ!」のような擬音(効果音)にしないと伝えづらい

これが一番の理由です。

これを理解していただきたい。

どういうことでしょうか?

これには…

・擬音が聞こえちゃうくらいものすごく早く
・擬音が聞こえちゃうくらいものすごく力強く
・擬音が聞こえちゃうくらいものすごく勢いよく

のような

『強調』

のメッセージが込められています。

ということは、その教えてもらった箇所において練習者の多くが

・遅すぎ
・ソフトすぎ
・動き小さすぎ

になりがちなのです。

たとえ軌道が正しくても、たとえやり方・考え方が正しかったとしても、

そんなスピードで、そんな力でやってたら出来ない技は出来ないのです。

ブレイクダンスの遠心力や複雑な身体の使い方に付いていけてない人が多いのです。

じゃあ『ものすごく〇〇』ってそう言えよ!」

って思う人もいるでしょう。

確かに。笑

しかしですね…

私も指導していて思ったのですが、

意外と言葉で伝えても伝わらず、

『擬音(効果音)レベルの誇張表現』

で伝えた方が伝わる人も多い。

ということも学びました。

これはおそらく『擬音』が感覚的に限界を突破しやすくしてくれているのかと思います。

実際にキッズは大袈裟に「バッ!っと」「グルンッ!って」て伝えた方が、どんどん吸収していきました。

つい先日公開した
【ブレイクダンス『初心者』から『やってます』になるための教科書】『キレを出す』の部分②と④あたり特に『捻り』のあたりで具体的に『どのくらい意識するか』は書いたのですが…

自分が思ってる以上のスピードやパワーなどでやらないとブレイクダンスの技はできません。

特に・・・

大人の方!!

・・・

そして頭の良い方!!

悲しいことにこういった方々のほうが、

自分で決めた限界の範囲でしか身体を動かせていません。

しかも習った軌道などを考えながら動かそうとするからむしろいつもより鈍い。遅いし、鈍い。

例えば、

トーマスの腰の遠心力に手の移動(体重移動)が間に合ってない。など。

皆さんが思う以上のスピードやパワーが要求されるのです。

…ということで、

もしそのようなアドバイスをもらった時は

あなたが『勝手に思い込んでいる』スピードやパワーなどではなく、

擬音が出ちゃうくらいに限界を超えて動いてください。

(具体的な指標が知りたいというモノ好きさんは【ブレイクダンス『初心者』から『やってます』になるための教科書】の『キレを手に入れる』の部分で書いてあるので読んでみてください。)

驚くことに、実際この擬音での説明の方が『やっている側としては』正しく伝えられていることが多いのです。

言葉の魔法

『動かすスピード』の面で言うと、感覚としてここまで違いがあります↓↓

私がいろいろな技を覚える前の感覚
⇨ ✖︎軌道を理解して早送りで身体を動かすことを意識

私が色々な技を覚えた後の感覚
⇨ ◎軌道をなんとなくわかった上でパラパラ漫画

『瞬間。瞬間。』です。

いざ技をやる時には『過程』をすっ飛ばすくらいの超スピードで動かす必要があります。

結果、

『パッ!パッ!』(擬音)

といった説明になります。

つまり、傾向として『めちゃくちゃ遅く』動いてしまっているポイントを強調してくれているのです。

もしアドバイスされたらこう言われていると認識してください。

「大袈裟じゃなくてそのぐらい極端に速く動いてくれないとできないよ!!」

です。

さて、ここまで読んでくださったら

『説明で擬音を使われたときの意味不感』

は薄れたと思います。

例えばですが、

「ココからこうして〜こうやってココに手を動かします」

「ココからココに一気に バッ!!!!!と手を動かします」

の二つをイメージしただけで速さの違いは歴然ですよね?

軌道を覚えたらあなたも『擬音』を出すくらいのスピード・パワー・勢いでやってみましょう!!

言葉は魔法です。

擬音や効果音を出すつもりで身体を動かすといつも以上のスピードやパワーが出せる時があります。

言葉を馬鹿にせず、

馬鹿になったつもりで身体を動かしてみてください。

いつもより『バッ!』と、『ガッ!』と、『グルンッ!』と。

(実際、私自身は軌道とかめちゃくちゃ研究して練習する方ですが…いざ実際やる時は自分自身で『ここはバッ!!と』って身体に言い聞かせてやることが多いです。)

もしかしてキッズの成長が早い理由って…

『キッズ』というだけで他にも沢山のポテンシャルがあるかもしれないということを前置きしつつ…

キッズはこの『擬音や効果音』のような『漠然としたイメージ』をそのまま単純に受け取ってくれるため、体現するのも早いというのがあるかもしれません。

レッスンの生徒で『バッ!』『ウラッ!』って口に出しながらやっている子がいましたが、その子は上達が早かったです。(もちろんやり方が間違ってたら出来ませんのでただの「うるせー笑」で終わります)

また、イメージしたスピードを体現できる柔軟性を持っている子が多い。

という点もポイントです。

ブレイクダンスにおける柔軟性(可動域)は『速さ』・『スムーズさ』の大きな手助けとなります。

だからキッズや身体の柔らかい人は上達が早い傾向にあるのかも知れません。

逆に大人は『筋力』で瞬発力を生み出すことも可能ですね。
※腰で回すトーマスなどでは『腹筋』や『押す力』などのパワー(筋力)も必要なので、キッズや女性の方は苦手な方が多いのかもしれません。

ブレイクダンスはパラパラ漫画イメージで!

上記で『パラパラ漫画』という単語を出しました。

これブレイクダンスのスキルに本当に重要な考え方だと思ってます。

パワームーブでもフリーズでもなんでも。(【ブレイクダンス『初心者』から『やってます』になるための教科書】『キレを手に入れる』の部分で書いてあるので、モノ好きな方は読んでみてください)

もちろん動きのメカニズムを理解することはとても重要です。

しかし…

動きを理解したら『パラパラ漫画』をイメージして

写真と写真を切り取ったイメージで練習することをオススメします。

私はそれを意識してから少しずつ技を覚えていくスピードが早くなりました。

まとめ

いかがでしたか?

【ブレイクダンス『シュッ!とやる』、『ブンッ!て蹴る』のアドバイスが訳わからん問題】

『擬音や効果音のアドバイス』

ここまで内容がわかればアドバイスをもらった時の混乱は何となく少なくなるのではないでしょうか?

おさらいすると、

技ができる前の多くの皆さんは

『おっせー』
『よえー』
『回転たりねー』

になりやすいのです。

『早く動かしてくださいね〜』

くらいの甘ったるいアドバイスでは動きが間に合わないことが多いのです。

なので、『教え方が雑!!』と始めから決めつけず、逆に

『擬音の持つイメージ』を大切にしてアドバイスを解釈するようにしてみましょう!!

そういえば…

上記で説明した①、②。

ここでは少し面白おかしく対策を書きましたが、

もしアドバイスくれる人が上手で無料で教えてくれる場合

真剣に理解する努力をしましょう。

教えてもらう立場としてマナーやリスペクトをもって接することは大切ですし、何よりその人は上手に出来てるのですから。

そして、教えてくれるその人の練習時間を奪ってるんですから。

その人の説明不足でなくて、あなたの理解力不足(経験不足)が原因からも知れないんですから。

そして…意外にもアドバイスがあなたにしっくりハマる時もあるのですから。

さて!

それでは最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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(…有料になってしまいますが、
【ブレイクダンス『初心者』から『やってます』になるための教科書】
が気になったモノ好きさんは是非ご覧ください。 )

それではくれぐれも怪我に気をつけて頑張ってください!

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