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免疫抑制薬タクロリムス軟膏とPDE4阻害薬クリサボロール軟膏に、子どものアトピー性皮膚炎に対する効果の差はあるか?|2024年3月16日

■ ブログで公開した内容の深掘りです。

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アトピー性皮膚炎に対し、さまざまな新規外用薬が登場しているが、その比較はできる?

■ X(旧Twitter)をみていると、なんだか?なポストがありました。
■ 免疫抑制薬タクロリムス(商品名プロトピック)軟膏がストロングクラスの効果で顔と頸部にしか使えない、PDE4阻害薬ジファミラスト(商品名モイゼルト)軟膏がそれに次ぐ、外用JAK阻害薬デルゴシチニブ(コレクチム軟膏)軟膏は弱い…といった内容でした。

■ そもそも、これらはすべてメカニズムが異なり、効果を横並びで比較するというのが無理な気がします。例えるならば、『野球とサッカーとバレーはどれが一番強いんですか?』と聞くようなものでしょう。

■ しかし、これらの効果に差があるのかを知りたいというのはありますよね。

■ さて、クリサボロールは、米国でEUCRISAという商品名で使用されているPDE4阻害薬の外用薬です。

■ 生後3ヶ月から使用できるのが非常におおきな利点といえる外用薬ですが、効果はかなりマイルドと考えられています。
■ そして、小児に対しクリサボロール軟膏とタクロリムス軟膏(小児用の0.03%)を、実臨床で比較した研究がありましたので共有します。

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