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新生児期からの保湿剤塗布は、『気候』によっては保湿剤を塗る回数を調整したほうが良いかもしれない?|2024年4月18日

■ ブログで公開した内容の深掘りです。

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新生児の保湿剤塗布によるアトピー性皮膚炎予防の効果:気候による影響の可能性

■ リスクの高い乳児から保湿剤を塗ることで、アトピー性皮膚炎を予防できる可能性が指摘されています。

■ この予防法は、英国、米国、日本の研究によって支持されていますが、英国の大規模試験BEEP試験やスウェーデンで行われたPreventADALL試験では、1年間毎日保湿剤を使用してもアトピー性皮膚炎の発症予防ができなかったとが示されました。むしろ、感染症のリスクが増加する可能性すら指摘されています。


■ この矛盾する結果に対して、現在、さまざまな考え方が提示されています。保湿剤になにを使用するか、回数をどうするか、またはアドヒアランスをどう考えるかなど様々なテーマなど、検討する課題があります。


■ そしてさらに、『気候』も考慮するべき因子として提案されています。
■ では、熱帯地域でこのテーマの検討を行うとどのような結果になるでしょうか?タイで行われたランダム化比較試験があります。


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noteでは、ブログでは書いていない「まとめ記事」が中心でしたが、最近は出典に基づかない気晴らしの文も書き散らかしています(^^; この記事よかった! ちょっとサポートしてやろう! という反応があると小躍りします😊