見出し画像

カシューナッツアレルギーがある児に起こった、ユズ風呂でのアナフィラキシーの原因とは?|2023年8月14日

■ ブログで公開した内容の深掘りです。

( 本記事は、メンバーシップ(アドバンス)の記事です。メンバーシップの概要は、こちらをご参照くださいm(_ _)m)


ペクチンは、食品や化粧品に含まれる『増粘剤』のひとつ。

■ ペクチンは、植物の細胞壁や中葉に含まれる多糖類で、食物の増粘剤(粘度やとろみを付ける)として使用されます。

■ 1825年にフランスのJ.Bracconotによって発見されたそうです。

Braconnot, Henri. Keppler, Frank et al. Methane emissions from terrestrial plants under aerobic conditions. Nature 439, 187-190


■ 主にかんきつ類やりんごなどの果皮に含まれます。

■ 増粘剤であるペクチンは、特にカシューナッツやピスタチオに感作された患者において、隠れたアレルゲンの可能性が指摘されています。

■ たとえば、3歳男児がイチゴのフルーツスムージーを飲んだ後にアナフィラキシー反応を起こしたり、5歳女児がゼリービーンズを食べた後にアナフィラキシーを起こしたといっ症例報告があります。

ここから先は

3,979字 / 2画像
この記事のみ ¥ 150

noteでは、ブログでは書いていない「まとめ記事」が中心でしたが、最近は出典に基づかない気晴らしの文も書き散らかしています(^^; この記事よかった! ちょっとサポートしてやろう! という反応があると小躍りします😊