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2022年のベストバイ

今からおよそ26年前…

1996年12月。あと90日で倒産というまさに瀬戸際のAppleに、創業者スティーブ・ジョブズが戻ってきた。

ジョブズは当時乱立していたApple製品について、「消費者 or プロ」 × 「デスクトップ or ポータブル」の2軸をもとに4領域を定義した上で、それぞれにベストな商品を生み出すことにフォーカスすることを社内に要求した。

消費者・プロとデスクトップ・ポータブルの2軸から作成したテーブル。各セルに①から④の番号が振られている
①〜④にそれぞれ強い製品があれば良いとジョブズは考えた

この商品ラインの見直しによりAppleは製品・モデルの70%を削減。その後、iMacやiPhoneなど各領域で斬新なヒット作を発表し続け、世界トップの大企業に成長させたのである。

のちにジョブズは「何をしないのか決めるということは、何をするのかを決めることと同じくらい重要である」と語っている。

さて、前置きが長くなったが、この記事では今年2022年に私がサヨナラ (goodbye) したモノ・コトのうちの上位6位をベストバイ(bestbye)と称して、その理由とともに紹介する。

第6位 大判マフラー

数年前まで大判マフラー(特に幅が広いマフラーのこと)を積極的に好んで買っていた。

しかし、大判の巻き物はいまいち女性っぽい印象が出て使いにくく、またかさばって邪魔なので、あまり使用することがなかった。

やはりメンズの巻き物は太すぎず、長すぎないものが使いやすい

というわけで、大判マフラーは今後買わず、処分していくことにした。

大判マフラーは母にあげたら気に入って使っていた

第5位 エイジングによる味

長年の着用による「エイジング」は本人が「味」と思っていても他人から見るとみすぼらしかったりするものだ。

そこで、ある程度見た目が劣化してきたものについては、なるべくメンテナンスで綺麗にするか、潔く処分することとした。

なお、皺も清潔感を損なう大きな要因である。ジャケットやトラウザーズは着用するたびにアイロンスチームでしっかり皺を伸ばし、クリーンな見た目を心がけたい。

クリースラインはしっかりつけたい

第4位 ジーンズ

20代のころはいつもジーンズを穿いていたが、もはや自分の中でジーンズの気分はどこかに去ってしまった。

うちにあったジーンズ(処分)

皺など気にせず着用できるのは便利ではあるが、前項の「エイジング」に対する考え方に加え、着用感の悪さなどもあり、ここ3年ほど穿いていなかったので、すべて処分した。

かわりに着用頻度が増えたコーデュロイパンツ

第3位 靴下のバリエーション

昔は赤い靴下など履いていたが、わざわざ靴下にアクセントカラーを置いてもポジティブな効果はないと思った。

靴下の色は靴かずぼんに合わせるのが基本

靴下の色で遊ぶのは、スーツのボタンホールの色を変えるのと同じ方向性の「お洒落」だと思う。

靴下はあまり価格が高いものを買う必要はないだろう。そのかわりまめに買い直すことが重要だ。同じ製品を数足分購入し、シーズン終わりに処分するのが良いと思う。

自分のお気に入りはハリソンのロングホーズ(ウール)

第2位 ハイゴージのジャケット

数年ほど前まで流行っていたナポリ的なハイゴージ。今でも人気あるけれども、個人的にはもう少しリラックスした雰囲気が好みになり、重心を低くしたいと思うようになった。

5年ほど前のRING JACKET(処分)

ゴージ位置の高いジャケットはほとんど処分して、より落ち着いた雰囲気のジャケットだけ残すことにした。

最近のRING JACKET

※実際にはラペルの幅、肩幅、フロントボタン高さ、胸ポケット位置、ウエスト幅、着丈など全体のバランスで見た目の重心は変化するが、一番わかりやすい特徴としてハイゴージを挙げた。

第1位 存在感のある靴

リザードローファー(処分)
赤いブーツ(処分)

これらの靴は見た目の存在感があり、目立ってしまうので処分した。

またロングノーズなど形が主張強いものについても避けるようになって久しい。

近所で昔作ったビスポーク靴(2021年に処分)

靴はファッションにおける額縁的存在。それ自体に目が行くのであればスタイリングに失敗していると思う。

最近履いてる靴のひとつ

まとめ

何を「やらない」と決めるのかは人それぞれだ。

しかし、自分の中に軸がない状態で周囲に流され気になったものを逐一購入していては、その人のスタイルは収束しない。

個性とは一瞬のスナップショットの中ではなく、連続する時間の中で変化しない部分に存在する(と私は思っている)。

身につけるモノのデザインが幅広くなればなるほど、その人の輪郭はブレていくだろう。

来年のあなたの輪郭は、鮮明ですか?

参考文献

  • ウォルター・アイザックソン (著), 井口耕二 (翻訳)「スティーブ・ジョブズ II」 講談社 (2011)


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