見出し画像

ド迫力!奥新冠ダム直下へ!!

幻のダムと言っても過言ではない奥新冠ダム。ここは日高山脈の付け根にあり、アプローチ距離がハンパなくダムマニアだけではなく、登山者や釣り人たちも訪れることが困難な場所である。

画像1

そんな奥新冠ダムの直下に徒歩で行ける!そう数年前に先達からおうかがいしていたことを思い出し、8月のとある日に相棒のTくんと竿を釣り竿を振りながらアタックすることにした。

奥新冠ダム直下へのアタックをご検討されている方への参考になりましたら幸いです。

なお、奥新冠ダムまでの林道の詳細は過去の記事をご覧ください。

奥新冠ダム直下までのルート

イドンナップ山荘→奥新冠発電所ゲート 約0.5㎞

奥新冠発電所ゲート→いこい橋ゲート 約2.5㎞

いこい橋ゲート→林道・新冠川接点 約8㎞

林道・新冠川接点→ダム手前の小沢 約3.5㎞

ダム手前の小沢→小沢・新冠川 約0.5㎞

小沢・新冠川合流点→奥新冠ダム直下 約1.0㎞

片道約16㎞の行程です。

イドンナップ山荘

画像2

画像3

新冠林道のゲートが開放されたらここまで車で入れます。山荘前には広場があり、ハイシーズン中は本州ナンバーの登山者の車で溢れかえっており、近年の百名山ブームのリアルな熱量を垣間見れます。

奥新冠発電所ゲート

画像4

画像5

厳重にバリケードされたゲートを潜ります。左側に見えるのが奥新冠発電所、ブイラル別川方面へのゲートです。

いこい橋ゲート

画像6

画像7

みんな大好き『いこい橋ゲート』。かつて様々なドラマ(輩がゲートをぶっ壊したり、横からバイクを渡そうとして河原に落としたり、自転車をバラして下から潜らせたり)が繰り広げられたゲートである。通称『北海道一性格の悪いゲート』or『全然憩えない橋ゲート』。立花さん!N◯Kをブッ壊す前にこのゲートをまずブッ壊してください。お願いします。

林道・新冠川接点

画像8

画像9


新冠川へはここが一番入渓し易く、距離的にもそのまま直下まで行けそうだが、原石沢合流点を過ぎた場所に巨岩地帯があります。

画像10

平屋の一軒家サイズの岩がゴロゴロ。それなりの装備と技術がなければ通過できないと思います(以前、私はここで撤退しました)。

また原石沢からの入渓は、新冠川への降り口が3段の滝になっており、こちらも上記同様に現実的ではないでしょう。

画像11

画像12

画像13


ダム手前の小沢

画像14

画像15

画像16

ここから降りるのが正解。多少の勾配はあり、1箇所巻きがありますが、すんなりと新冠川へ入渓できます。

小沢・新冠川合流点

画像17

画像18

渇水期でしたら奥新冠ダムのオーバーフローが止まり、水量が少ないので歩き易いと思います。ただ川底がやたらと滑るので注意が必要です。

画像19

画像20

画像21

画像22

画像23

画像24

途中、建設時に打ち捨てられたと思われる廃材も転がっていた。

奥新冠ダム直下

画像25

画像26

画像27

画像28

狭い函地帯を抜けると壁のように立ちはだかる奥新冠ダム堤体。予想以上に迫力があり感度すら覚えました。

またダム直下の新冠川はとても冷たく、足がピリピリと痺れるほど。それもそのはず、ダム湖の底から少量放水しているからです。

まとめ


ここは行く価値があると思います。ただアプローチ距離が長く、川歩きに不慣れな方には少し厳しいかもしれません。

奥新冠ダム直下のアタックは日帰りできますが、もしものために複数人で早朝に出発されるのが好ましいと思います。

幸いなことに林道にはいくつもの沢と交錯する場所があるので、浄水器をお持ちになれば飲水に困ることがありません。

また周辺はヒグマの生息地なので、アタックされる方はご注意ください。

noteじゃイメージが湧きにくい!と思った方は探索時の動画がありますので、こちらも併せてご参考にしていただければと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?