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「ゆーだいを笑わせろ!ミッション」の展開

ミッションの始まり

今日は学童保育の土曜保育。6人のこどもたちが登所しました。「ねぇ、ゆーだいを笑わせるの、またやりたい!」と提案したのは3年生のココミ(仮名)。こちらのブログ(https://ameblo.jp/yokomeyagi19/entry-12627476786.html)で展開した遊びを思い出しての提案でした。

ココミの提案を受け、それまでは別々で遊んでいたこどもたちは「オレもやる!」「ワタシも!」と図書室(勤務している学童はホールと図書室の2部屋があります)に集まり、時にわいわい、時に集中しながら私を笑わせるための準備を始めました。その間、私は1人ホールで待つことに。

1番にやってきたのはココミでした。「できた!」と言って持ってきたのはこちら!

↑本人曰く「ゆーだい編 人面魚のパズル」と書きたかったようですが、誤って「じんきんぎょ」と書いてしまったこと、そして何より改行がないため「ゆーだい変人金魚のパズル」と読めてしまうところがツボにハマり大笑いしてしまいました🤣さらに完成した「人面魚」の絵を見て、再び大笑い‼️この時点で涙が出るほど笑い転げてしまいました(笑)
さらに、謎の指人形と、謎の歌を披露。

↑表面と裏面をひっくり返しながら、「♪私はあなたに会いたいけれど〜、やっぱり会いたくない〜」というアンビバレントな思いを表した歌詞を熱唱。それを聞いて私の腹筋は限界に🤣🤣笑

ココミのこの画風は、以前の「ゆーだいを笑わせろ!ミッション」で私のツボにハマった作品たちのオマージュだと思われます。

さらにココミは「(ゆーだいを笑わせるための)メニューがあるんだけど、どれがいい?全部でもいいし、何個かなくしてもいいよ!」と、図書室で他の子たちと考えたと思われるプログラムを持ってきてくれました。

↑これだけ見ると(「うざうざてがみ」を除けば)なんだかお別れ会みたい😅笑

こどもたちから手紙が続々と…!

ココミが「メニュー」を持ってきたことを皮切りに、こどもたちは出来上がった手紙を次々と私のもとへと届けに来てくれました。文字だけ見ると「汚い言葉」に見做されてしまいそうなものは割愛(関係性ができているため私は「なにこれ〜笑」と受け止めましたが、文字にすると鋭く見えてこどもたちの姿が誤解されてしまいそうなため)しますが、1つ、ココミの妹である1年生のカナと2年生のミノリ(いずれも仮名)が書いたものを紹介します。

↑いったい、どの立場の人なのよ…😂笑
私は結婚願望はないので今の生き方に満足しているのですが😅まさかの1年生・2年生からの〝忠告〟?に思わず吹き出してしまいました笑

↑1年生のリカ(仮名)は「むかしのゆうだい」という絵を作成。どうやら私は昔、こんな姿だったようです🤣可愛い💓

↑さらに、その派生版も登場!このような進化の過程をたどり、私は今の姿になった…のでしょうか笑

↑「ハズレ」の紙が入った手紙もありました笑

↑5年生のユウカ(仮名)が作成した「おもしろいパズル」を組み立てると…

↑まさかの超簡単and破壊力満点の3文字と💩がドーン‼️それぞれが趣向を凝らして私を笑わせてくれました🤣

思い出のリフレインと将来の夢

ここまでの「笑い」とは違ったベクトルで私を笑顔にしてくれた手紙もありました。まずは2年生のユウタ(仮名)が作ったパズルを紹介します。

↑こちらはバラバラに入っていたピースを組み合わせてできたものなのですが、この形を見て私はピンときました💡

ユウタは以前、私と数人のこどもたちで「カプラで何かすごいものを作ろう選手権(仮)」(即興的に生まれた遊びなので、そもそも名称はありませんが…)をした時、図鑑を見ながらキュネオサウルスを表現しました。細部にまでこだわった作りに私は感激。「ユウタ、すごいじゃん!」と一緒に喜び合ったのでした。そう、彼が今日作ったこのパズルは、〝あの時〟のキュネオサウルスを表していたのでした。彼の思いが伝わってきたようで、なんだかウルウルしてしまいました✨

↑こちらは2年生のミキ(仮名)の作品。ポスカで描かれた生き生きした動きのある線が素敵✨裏には「あーと」と書かれており、なんだか微笑ましかったです☺️

この「あーと」に影響を受けたのはココミ。図書室へ戻ると、新たな絵を描き始めたのでした。

↑こちらがココミが描いた新たな絵。それまでのギャグ系の絵から一転していることが明らかです。温もりのあるタッチや調和が取れた感じからココミの思いが伝わってくるようで、それに呼応するように「全体的なデザインが考えられているねぇ!左下と右上に額縁、左上と右下に机が描かれていたり、果物と地球の色合いだったり。あと、花ってだいたい真っ直ぐ描く人が多いけど、こうやって頭を垂らして花粉を出している様子を描くっていうのも工夫したじゃん😳」と伝えました。

するとココミは、「ウチ、夢があるんだ!画家になりたいの!」と話してくれたのでした☺️続けて「でもね、ケーキ屋さんにもなりたい。どうやったら叶うかなぁ…」とポツリ。「それなら、両方叶えちゃえば良いじゃん✨お店を出して…」と私が伝えようとすると、「そうか!ケーキをオシャレにデザインすれば良いんだ💡あとは飴細工とか!」と、自ら両方の〝夢〟を叶える方法を考え出すことができました。「でも、ウチ馬鹿だからなぁ…。学校のテストとか、いつも点数低いし、この前の50問テストだって…」と落ち込むココミ。「そんな!学校のテストなんて関係ないよ!むしろこうやって新しい考えを生み出すことが大切だし、その力をココミは持っているよ☺️と伝えると、再び絵を描いて見せてくれました。

ココミの思いがたくさん詰まった絵を見て、私は自然と笑顔になりました☺️素敵な〝夢〟が叶いますようにー。

まとめ〜今日の遊びの〝動き〟は、未来の遊びの〝動き〟の活性化因子(アクティベーター)に〜

ここまで、ココミの一言からスタートした「ゆーだいを笑わせろ!ミッション」の〝動き〟をまとめてきました。この後こどもたちは、ココミが考案した「スタンプラリー」(スタンプの代わりに、室内にペンを隠し、それを探し集める)や、みんなでセリフや演出を考え、何度も練習して私をお客さんとして驚かせる「おばけやしき」などの遊びを展開。

過去の遊びの文脈、〝いま、ここ〟にある物や環境・状況、私との関係性、自分自身のアイディア、周りのこどもたちのアイディア、将来の夢…こどもたち(に限らず、きっと全ての人)は多様で異質なものを結び付け、それを原動力として遊びの〝動き〟を生み出し続けていく力を持っています。今回の遊びの根幹にあるテーマは「ゆーだいを笑わせる」でしたが、そこには「これが『正解』」というマニュアルや「あなたはAランク、あなたはFランク」などの順位や成績などはありません。遊びの〝動き〟が生まれるまでは、こどもたちにとってもどんな展開になるかは未知。私にとっても、どんなものが出てきて、それに対してどんなリアクションを生み出すかは未知なのです。けれど、だからこそ、そんな未知に向かって協働で〝いま、ここ〟を創っていくという生き生きした関係性が生まれるのではないかと思います。すれ違いやミスリードの可能性を孕みながらも〝動き〟を共創造していくー。そのプロセスが〝進んでゆく〟〝動いてゆく〟ことそのものが尊く、そこに「○○力が身につく」「△△性が育つ」などの「価値」を無理矢理付与するのは、なんだか違うなぁと個人的に感じています。

以前生まれた「ゆーだいを笑わせる遊び」が今回の遊びを生み出すきっかけになったように、今回生まれた遊びの〝動き〟も新たな「遊びの活性化因子(アクティベーター)」となり、新たな関係性・文脈の中で生まれる遊びの〝動き〟のきっかけとなることでしょう。その時を楽しみに、今回のブログを終わりたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました‼️

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