活動宮は王様

4月は牡羊座だったこともあり、活動宮について考える機会がなんどか訪れた。

ケヴィン・バークさんの「占星術完全ガイド」という本を買って、数ヶ月前から読んでいる。
その中に「活動宮はアイデンティティと関係する」と書いてあって、どっちかっていうと固定宮のが「アイデンティティ」って感じするんだけどなあ、と思ってたけど、活動宮は反応と関係するので素が出るのでは、と思った時、なんとなくつかめた。

ちなみに占星術に詳しくない方へのメモ

活動宮:牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座
固定宮:牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座
柔軟宮:双子座、乙女座、射手座、魚座

活動:物事を打ち出す、素早い反応、方向性
固定:物事を定着させる、遅い反応、蓄える
柔軟:物事を緩める、場に応じた反応、試行錯誤

そもそもアイデンティティってなんだろう。

Wikipediaによると

アイデンティティとは自己と同一化している要素の事である。国語等で扱われるアイデンティティの喪失とは、その要素が無くなることである。 また、さまざまな立場における自分自身の在り方について、「これがほかならぬ自分なのだ」というまとまりをもった確信のことである。

だそうです。

「他ならぬ自己」という確信、というのが固定宮の「定着させる、固める」みたいなイメージと結びついてたので、素早く反応する性質の「活動宮」がアイデンティティていうのが「うーん?」という感じだった。

でもアイデンティティっていうのは自らをコントロールするような類の力というよりも、それまでの過程から、自然に内側から出てくるものでは?と思うと、活動宮っぽく感じられた。

一度喪失して、再び掴んだからこそ、飛び出す力がある。

活動→固定→柔軟のながれが大切

活動宮の前は柔軟宮だ。

流れに任せる柔軟宮のやり方があってこそ、新しいものを取り入れられる。その中での試行錯誤を経て、活動宮の方向づけが確定していく。

固定宮は、活動宮で出来上がった方向性を現実に根付かせる。思いつきを固めてひとつの権威をじっくり作り出す。作り出す作用が一番あるのは固定宮かもしれない。

活動宮の時点では、まだ考えに過ぎないものが、固定宮によって強くなる。

結論を出すのが苦手なのは柔軟宮で、得意なのは活動宮。結論をもう少し踏み込んだ形にしていくのは固定宮。

どれが欠けても物事は進まないし、目標は成し遂げられないし、何事もこの流れで進むのが定石なのでは、と思う。

前後のサイン

前後のサインはこの流れに沿っているので、柔軟宮の射手座の次は活動宮の山羊座である。前の作用があって後が生まれるので、これは自然な進行を意味してはいるけど、後のサインは、前のサインとエレメントが正反対なので一回否定することで活動宮の方向性を打ち出す事になる。

つまり、射手座が持つ火(理想を追い求める力)の試行錯誤を経て生まれるのは、地(実利を求める力)の方向性なので、「色々試してみたけどどれもしっくりこない、結局こうした方が迷わず無駄がない」というような流れになる。

試さなければ分からなかったので、無駄ではないんだけど、遠回り感が否めない。

エレメントが同じならスムーズ

これが同じ地のエレメント同士の柔軟宮(乙女座)と活動宮(山羊座)であれば、もっとスムーズだろう。「以前似たようなパターンがあったのでそれを応用すれば、無駄なくできます」というような関係になる。

固定から柔軟はわかりやすく、劇的な変化がある。この心はどれも、「一つの思い込みから外れるべきだろう」という力。

牡牛座(固定・地)から双子座(柔軟・風)の流れであれば「もうこれには飽きたから、失敗するかもだけど、他にも色々試してみようかな」である。

これも同じ地のエレメント同士の、牡牛座(固定)と乙女座(柔軟)であれば「これには飽きたけど、このパターンを応用すれば他にもフィットするものに出会えるだろう」になる。

活動宮は打ち出し力

というわけで、活動宮を考える時に他のクオリティと比較することで、活動宮は王様的な立場だということがわかった。

活動宮は王様で、固定宮は国民で、柔軟宮は従者、というような構図が浮かんだ。

応用力や技術(柔軟)がなければ新しい方向性(活動)は見えてこないし、方向性がなければ、リソース(固定)も蓄えられない国になる。リソースがなければ応用はできない。

元素別の国

ついでに元素別の国イメージもメモ

火の国
(牡羊座の方向性)どこにもない理想の国づくり
(獅子座のリソース)独自の発想、自信の宝庫
(射手座の応用力)みたことない組み合わせを考える

地の国
(山羊座の方向性)どんな危機でも食いっぱぐれない国づくり
(牡牛座のリソース)食べ物、お金、確かな技術、目に見える宝物
(乙女座の応用力)無駄のない組み合わせを考える

風の国
(天秤座の方向性)あらゆる環境に合わせた国づくり
(水瓶座のリソース)情報、論理、思想の宝庫
(双子座の応用力)ウケる組み合わせを考える

水の国
(蟹座の方向性)どんな時でも仲良くなれる国づくり
(蠍座のリソース)コネ、義理、愛着、目に見えない宝物
(魚座の応用力)気持ちが伝わるような組み合わせを考える

こうしてみると、「火と風」「地と水」の相性の良さがわかりますね。

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