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お湯の美味しさを味わえるようになった日

朝いちばんに飲むコップ一杯の水を、最近は白湯に変えている。
理由は、寒いから。それと、ご飯を食べる前に白湯を飲むとからだにやさしい感じがするから。

お湯をわかしてコップに口をつけるたびに、同期だった女の子が「お湯、うま!」と言っていたシーンを思い出す。

”一日2リットルの水を飲む計画”を同期三人で実行していたときのことだ。
水だけだと飽きてしまうので、途中から白湯も飲むように変えたところ、彼女がポロっと口にしたのが「お湯、うま!」のひとことだった。

たしかに飲んでいるのはお湯だけど、「お湯」という言葉からお風呂のお湯を連想してしまい、なんだか不思議な気持ちになったのを覚えている。

ただ、彼女がはっきり「うま!」と言い切ってくれたおかげで、よかったこともある。その日以降から「お湯は、おいしい」とちゃんと味わえるようになったことだ。

少し前までは、白湯を飲むのはおじいちゃんおばあちゃん層なイメージがあった。だから、元々ただのお湯を飲むのが好きだったけど、ひとりで飲んでいると「若いうちから白湯が好きって変なのかな……?」と自分の味覚を疑ってしまっていた。でも、あの日からは「お湯はおいしい、本当においしい」と心の中で唱えるくらいにはじっくり味わっている。

白湯に馴染みがない人も、一度だまされたと思って味わってみてほしい。
私は水を飲むときよりも、白湯を飲むときの方が断然おいしいと感じる。ホットミルクを飲むときのように、リラックスした気持ちにすらなる。時期によってはコーヒーや紅茶よりも白湯を飲む頻度が高いこともある。ノンカフェインなので何時でも気にせず飲めるのも推しポイントのひとつだ。

白湯をじっくり味わえるようになったものの、「白湯が好きです」はまだ言いづらいと感じる。だから、白湯好き仲間をもっと増やしたいし、若い層にも支持される飲み物になったらいいのにな、と思っている。

飲料水メーカーさん、白湯ブランド出してみませんか?

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