本日、スタートアップやベンチャーの法務のための新たなメディアとして、Legal Ops Lab（リーガルオプスラボ、以下「LOL」）を立ち上げました！今日はその立ち上げの背景について簡単に書き残しておきたいと思います！

なぜ今、新メディアなのか

この新メディア「LOL」立ち上げに当たって考えていたことが２つあります。

１つ目は、他の企業の方がどのように契約をはじめとする法務業務に取り組んでいるのかを知りたい、という皆様の興味に応えるということです。

この半年くらいの間、改めて自分自身も実際に営業の現場に立って、お客様とお話をしてきました。その中で一見多様に見える各社の法務の方々も、実は大別すると数種類の似たような悩みや課題感を持っているということが改めてわかりました。
勿論、その企業が属している業界や企業規模によって状況が全然異なるということは理解していますが、少なくとも他の会社がどうやってその「似たような問題」を解決しているのかを知らない状態で、各社で全く別のアプローチをとっているわけです。これは自分の中でシンプルに、すごく勿体無いことだなと感じました。
なぜこういった状況が発生しているかというと、最も大きな原因は、結局のところ世の中で提供される情報の絶対量が少ない、ということなのだと思います。
確かに、Hubbleを立ち上げた数年前に比べれば、法務に関する情報量は間違いなく増加しています。しかし、特に「他の会社が実際にどのように業務を行なっているのか」という点については、知りたいという皆様のご希望の総量と比べて、まだまだ情報量が足りないというのが現状だと思います。

２つ目として、「リーガルオペレーション」という言葉に触れたことがあります。

まだ日本では必ずしもメジャーな言葉ではないものの、SlackやGoProなど、海外の企業では法務部門の業務フローや評価、予算管理、そしてテクノロジーの活用などの法務に関連するオペレーションを業務範囲とする”Legal Ops”という役割が登場しています。日本で同様のことが起こるかはわかりませんが、太陽誘電株式会社の法務部長である佐々木氏の著書『リーガルオペレーション革命』にも著されているとおり、法務においても少なくともオペレーションが非常に重要であることを再認識しました。
重要であるのに情報量が必ずしも多くない、こうした情報について皆様の「知りたい」に応えるメディアが今こそ必要で、またそういったメディアにリーガルテックを提供しているHubbleこそが取り組むべきではないか、と考えたのが、LOL立ち上げの背景です。

なぜスタートアップやベンチャーの法務に向けたメディアなのか

勿論情報量が足りないのは、スタートアップやベンチャー企業に限られないと思いますが、大企業の法務の皆様が加入するような団体に入るのは難しかったりして、生の情報交換の場が限られていたりします。
これに加えて、企業自体の劇的な成長に伴って、組織も業務フローも大きく変わる可能性が高い分、常に様々な情報をアップデートすることを求められています。
現実に今困っているということも勿論ですが、他の会社の業務フローを知りたい、参考にしたいと思っていたり、自分たちが５年後に直面しそうな問題をあらかじめ知っておきたいと思っていたり…こういった素晴らしい意欲に応えるメディアの価値は大きいのではないかと考えています。
「このフェーズではこういった課題感を持っていて、それに対してはこうやって克服して…」という知見・ノウハウ、体験を、実際にそういったイベントに直面した企業やそれを横断的にヒアリングできるベンダーだけに集めて共有されずに終わるのは、（繰り返しになりますが）本当に勿体ないなと思っています。

LOLの向かう方向

まずは、前述のような知見・ノウハウ、体験を「知りたい」と思った方が検索したときには、ちゃんと出てくる状態にしておきたいな、と思っています。
このため、メディアという観点ではやや逆説的ですが、何万人ものために作っていくというよりも、人数は少なくても、困っている人たち、知りたいと思っている人たちが検索してそこにある、そういった期待にきちんと応えられる記事が集合したメディアにしたいです。私が実際に皆様とお話をしてきた中で、スタートアップやベンチャーの法務の方々は、リソースの制約もあって「法務」だけを考えていればいいわけではなかったりもします。そういった方々の情報交換の場にもしたいと考えています。

ぜひ、「知りたい」と感じた法務の皆様のアクセスをお待ちしています！

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Legal Ops Lab（リーガルオプスラボ）とは
契約書の管理・共有をスマートにするソフトウェア「Hubble」を開発・販売するリーガルテック企業、株式会社Hubbleが提供する、スタートアップやベンチャー企業の法務に向けた新メディア（2021年6月公開）。
実際にスタートアップやベンチャー企業で活躍する法務の方へのインタビューや明日から使えるTipsなど、法務業務に関する「知りたい」に応える記事を続々更新予定。