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不便さがコミュニケーションと感動を生む。


現在、フィンランドのバスの移動中にこの記事を執筆しようとしている。

なるべく、フィンランド滞在中はサウナに集中したいと思っていたが、あまりにも得られる情報量が多く、これは自分の中で整理してアウトプットしないと忘れそうで。今は時間があるので、少しだけ書いてみようと思う。

僕らはここ3日間で、延べ20個以上のサウナに入った。その中でもやはり、スモークサウナには感動した。

スモークサウナは、サウナの原点である。 サウ ナ室にある薪ストーブには煙突がないので、薪に 火を着けるとサウナストーンと室内は熱せられ、 室内には煙が充満する。 外気温度により熱する時 間は2~5時間。 扉を開けっぱなして最初のロウリュ を行い、煙を出し切り入浴開始となる。

Wikipediaより引用


日本では、その手間の多さや管理の難しさからスモークサウナをやっているとこが少ない、というよりも無いのではないか?

まず、火付けをして石を300度以上まで熱する。その温度に到達するまで、大きいサウナだと半日かかる。

半日薪をくべ続け、ようやくサウナに入れるという手間がかかったサウナなのである。

チンチン(愛知の方言でかなり熱いこと)に熱せられたサウナストーンに、一点集中でゆっくりロウリュをする。すると、じんわり蒸気と共にスモークの匂いがサウナ室全体に周り、すごくリラックスできる環境を生み出してくれる。

サウナの原点ということもあり、極上の体験を得ることが出来る。だが、先ほども言ったように、かなりの手間と労力が必要になるため、いざサービスとして日本で提供しようとなると、現実的なことも含め難しいのだろう。

ただ、この手間と時間という一見不便と捉えられるものが、感動とコミュニケーションを生むのだと認識できた。

最初の火付けをさせていただきました。


不便を解決しようと、人に聞いたり、助けてもらったりしてコミュニケーションが生まれる。そこでたくさんの学びや体験ができる。この価値はプライスレスなものだ。

ただサウナに入るだけではなく、この入るまでの不便な時間が、後の自分の成長に大きくつながっていくんだなと実感。

今の世の中は、便利だ。特に何も努力しなくても、余程のことは上手くいく。ただ、それが当たり前になりすぎて、それまでの過程=不便を味わう瞬間が乏しくなっていて、感動的な体験をすることが少なくなっているとおもった。

サービス提供として、この仕組みを上手く組み込んでいけないかと、これからの自分の取り組みに活かしていきたいと思う。

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