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「白い鶴よ、翼を貸しておくれ」読了後メモ

チベットのカム地方を舞台にした小説、「白い鶴よ、翼を貸しておくれ」をようやく読み終わりました。
箇条書きの感想メモをシェアです。といってもnoteって箇条書きうまく表記できないのですね…そこはお許しを。

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・2章と3章で描かれたニャロンでの幼き日の思い出。それが4章の戦闘シーンで交錯する。フィクションといえど、登場人物が時代に翻弄され、うちのめされていく様は本当にその現場に居合わせているようで、息を呑む。
最後には少しの光が、ほんの少しの救いが見えるが…

・なぜ、そこまで彼らは誓いを守る?チベット人にとって誓いとは何なのか?なぜそこまで執拗に、自身の危険をかえりみずに友と立てた誓いを守るのか。彼らが本当に守りたいものとは一体何なのか。

・ニャロンのカンパは、誇り高く生きることに価値をおいた。では、私はどう生きるか?あなたは?不確実なこの俗世間を生きなければいけない私たち。自分の生きる軸を堅固に持ち、時代を生き抜いたテンガやポール。
私には彼らがとても眩しく目に映った。人生において自分が何に価値をおいて生きていくのか、それを明確をすることが、この生きづらい世の中をよりよく生きるヒントになるのかもしれない。

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