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しょんぼりしている娘の本当の気持ち

昨日あたりから、急に「体がだるい」「気分が重い」「しんどい」と言い始めた。「まさか!」ということで、熱を測ったけれど平熱。

我が家では毎朝検温をして、娘の学校にオンラインシステムを使って、体調報告を入れなければいけない。そのオンラインシステムが、この間システムトラブルを起こした「Classi」だ。

システムはまだ不安定で、親用のアカウントに連絡を先生が入れた時は、通知メールが来るのに来ない。相当システムが不安定な状態のまま運用している。

話は戻り、昨日は一日中「しんどい」「気分が重い」というし、「ご飯もあまり食べたくない」「あのお店のパンケーキが食べたい」と言うばかり。

夜に「どうしたん?何かあったの?」と、話しかける口調に気をつけながら、娘から聞いてみた。

「学校、いつになったら行けるの?高校の勉強をしたいのに、先生は高校の授業を配信してくれない。つまらない。」と。

緊急事態宣言が出ているから、学校は当然休み。しかし、娘が一番気にしていることは、高校の勉強はもちろんだけれど、もっともっと心の中で我慢していたことだった。

「クラスのみんなに会いたい。いつになったら会えるの?一緒に授業を受けたい」

学校側に問い合わせをしたものの、5月7日から学校を始めるから、オンライン(オンタイム)授業は行わないという返事だった。
休み中に配信しておいた課題と、郵送しておいた課題をやっておいて欲しいの一点張りだった。

ひとつの課題は、グループを作ってやらないとできない「グループ探求」という授業で扱う内容だ。「探求」というのは、グループを作ってある一つのテーマについてまとめ上げていく授業で、最近授業に取り入れている中高大学は多い。

「ブレーンストーミング」という授業もあるけれど、一度経験するとひとつ組み立てるまでがかなり大変。かといって、「探求」も難しいテーマを取り上げる。(詳細はすみません非公開)

リモートでもできないことはないけれど、学校側でのシステム管理で双方向にしていなければ何もできない。学校が制御しているから、この休校中は何もできないのだ。

私が、子供達の為にZoomや他の会議システムで子供でも大丈夫なものを調べたが、娘の方が先に調べていて「ママ、やめとこ。学校に注意されると怖い」という。

今、大人はお金のことで走り回っているけれど、放置されているのは、子供の教育、外出できないストレス解消、子供の心のケアに気をつけなければいけない。

娘は、最初は「大丈夫。GW明けに会える」と強気だったけれど、毎日の報道をみていて、「もう夏まで会えない」と絶望感が生まれてきたらしい。そして、課題もこなしているし、通信教育も終わらせている。

一番の楽しみは、「クラスのみんなと学校で会うこと」がかなり先の話のように思えてきて、徐々に心に負担をかけている。

娘には、「遠慮せんでいいよ。まずLINEの動画でやりとりできるやん」と勧めてみた。「うーん、ずっとしゃべり続けることになるけどいい?」と遠慮がちだったけれど、「いいよ。思う存分話していいから。」とOKを出した。

子供は、つらくても悲しくても、どう大人に伝えていいのかわからないから、我慢する子もいれば、体の症状として出る。それは大人でも同じだけれど、子供の場合は分かりにくい。

ちょうど思春期だから、反発していると思ったら大間違いで、実はかなり苦しんでいることがある。今回のことでどれだけ緊急事態宣言の中で、子供の教育と心のケアが見過ごされているかがわかった。

親が新学期の勉強を教えるようにという指示が出ているところもあるらしいけれど、中高となると、教えられることに限界がある。いやできない。

学校側も親の声を聞いて欲しいし、手伝えることがあれば、協力できる人は協力するし、子供達をこのままにしておくわけにはいかない。

独りよがりかもしれないけれど、子供の心は、自分が心の病気でも、子供を最優先にして守りたい。と思うのだ。



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