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もっと自分を好きになって


 昨日、久しぶりに妹に会った。
うちの妹はとっても可愛くて。目も大きいし、髪も細くて綺麗だし、わたしとは違って華やかな顔立ちをしている。見た目はおとなしそうだが話すと明るいし、推しのために仕事も頑張っている。
 
当然カメラを持っていった。そんな妹を撮らなきゃ勿体無い。妹には被写体になってもらって、ポートレートに初挑戦したい。しかし彼女には被写体になろうだなんて気持ちは一ミリもなく(当然事前にわたしのしたいことは伝えていたのだが)、むしろ撮られることを拒んだ。聞くと、自分に自信がないと言う。
 
いやいやちょっと待て、じゃあわたしはどうなる?
あなたより目も小さくて、人中も長めで、美人にもかわいいにも属せないわたしは・・・?「骨格から終わってる」?どこが?妹の目は節穴なのか?


いいものをたくさん持っている人が、そこには目を向けないで自分に不満を持つ。
じゃあもっと鼻が高ければ、もっと人中が短ければ、目がはっきり二重だったら、輪郭が完璧だったら、自信が持てたのか。

当然答えはノー、だ。
自分を好きになるのに理由なんていらないのだから。
誰よりも長く自分と向き合うのは自分自身。生きていればずっと、もしかしたら死んだ後も。そのうちのどれくらい、自分に自信が持てないままでいるのか。自分を認められないでいるのか。もっと図太くいこう。こんな世の中を生きなきゃいけないんだから、元を取るためには自分のことくらい好きでないと。



自分のことが好きってどういうことかと聞かれたら、わたしは次のように答える。

自分のいいところも悪いところも認められるということ
わたし(引用なんて使ってカッコつける)

好きだよ、ここがいいねって言われたらありがとう。
それはよくないよ、それはだめだよって言われたらごめんなさい。たったこれだけ。
飾りもせず、自分のことを守ろうともせず、素直に誠実に。それが自分を好きでいるということだとわたしは思う。


推しの話をしている妹はかわいかった。前髪を伸ばすか切るか悩んでいる妹はかわいかった。自分に自信が持てないという妹も、かわいかった。

だからほら、もっと自分を好きなって。
一生付き合っていくんだから。

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