田舎ペンギン

元官僚。今はコンサルティングファームで働いています。

田舎ペンギン

元官僚。今はコンサルティングファームで働いています。

最近の記事

コンサルと官僚の出世と給与

東大生の官僚人気の低下が言われて久しいですが、今の東大生の人気の就職先は外資系戦略コンサルティングファームのようです。先日もNIKKEI STYLEキャリアに記事が出ていました。 https://style.nikkei.com/article/DGXZQOLM1571R0V11C21A2000000?n_cid=LMNST008 外資系コンサルの魅力としてよく言われるのが昇進の速さと給与の高さでしょう。田舎ペンギンは、官僚と外資系コンサルの両方の経験がありますので、自分

    • 国家公務員のコンサル転職難易度:戦略コンサルか総合コンサルか?

      最近、国家公務員の友人からコンサル転職について相談を受けることが多いので、公務員のコンサル転職の難易度について少し雑感を書いてみます。 コンサルティングファームの分類 一言にコンサルと言っても様々な種類がありますが、大まかには、①戦略コンサル、②総合コンサルの2つに分類できます。これら以外にもシンクタンク系コンサル、ITコンサル、特定の業界や特定のサービスに特化したブティック型コンサルなどもありますが、ここでは公務員の転職という観点から最初に挙げた2つの分類に基づいて説明

      • 国家公務員の留学費用返還:消費者金融で1000万円借りますか?

        最近、霞が関に勤務する官僚の労働環境についてのニュースを目にすることが多いような気がしますが、官僚の転職を阻害する(最大の)要因は何だと思いますか。私は「国家公務員の留学費用の償還に関する法律」であると思います。 留学費用返還制度の概要 この制度は、公費で海外留学した国家公務員が留学後5年以内に公務員を辞職した場合、留学費用の全額または一部を国庫に返還するというものであり、2006年に導入されました。法律の制定当時は、国家公務員が公費で留学しMBA等の学位を海外大学で取得

        • 国家公務員が転職の時にアピールできること

          以前、国家公務員の離職者が増加していることについて記事を書きました。その続きとして、今回は国家公務員が転職する際にアピールできるポイントについて書いてみたいと思います。もし国家公務員の方で転職を考えている方がいれば、参考になれば幸いです。 国家公務員として数年勤務した方であれば、おおよそ次の3点はアピールポイントになるかと思います。 ①折衝能力 ②高い視座で考える能力 ③仕事体力 ①折衝能力 中央省庁の若手職員の仕事の多くは他部署との調整業務です。政策立案や国会答弁作成

        コンサルと官僚の出世と給与

          内閣官房職員378時間残業の勤務状況とは

          先日の報道において、内閣官房でコロナ対策を担当している職員が最大で378時間もの残業をしていることが明らかになりました。 https://www.jiji.com/jc/article?k=2021030500852&g=pol 私も公務員時代には残業はそれなりにありましたが、さすがに378時間は異常だなと感じます。インパクトのある数字ですが、実際に378時間の残業とはどのような状態なのでしょうか。実際に計算をしてみると勤務実態がイメージしやすいと思います。 報道による

          内閣官房職員378時間残業の勤務状況とは

          国家公務員の転職希望は増加しているのか

          6月19日付の毎日新聞に政府が実施した国家公務員の働き方に関するアンケート結果が掲載されました。それによると、回答者の5.5%が数年以内に辞職したいと答えており、30歳未満の職員に限ると13.1%が数年以内に辞職したいと考えているようです。ここでの「辞職したい」は「転職したい」とほぼ同じ意味と考えて良いと思います。 この数字は私の肌感覚と照らし合わせても妥当かなと感じます。実際、私が官庁を退職した際に中央省庁でお世話になった方にメールで退職の報告をした時にも、30歳前後の方

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