見出し画像

ソーイング・ビー6(Eテレ)を完走した感想

本当は先日これを更新しようと思ってたのに、降って湧いた義母のことがあって、それを書かずにいられず。いまのところ状況は良くも悪くもなってないです。良くなあれ。


ソーイング・ビー6(Eテレ)が終わってしまった。毎週木曜22時が本当に楽しみで楽しみで、息子を寝かしつけて一緒に寝落ちしても、アラームかけて根性で起きてリアタイし、年末年始で義実家に帰省している時はリアタイ難しかったけど、義実家のレコーダーに勝手に予約を入れて翌日には見てた。
水曜日の再放送も終わり数日経ち、もうネタバレも何もないと思いますので、出場者やこのシーズンについて勝手な感想をつらつらと。

ミッチ
もしやダミアン枠では…と思ったのも束の間、残念ながら「ABBAの人」以上の印象の無いまま終わってしまった。でもラップドレスは(短すぎることを除けば)キュートで可愛らしかった。

チチ
エレガントな色の組み合わせをしたり形にこだわったりするところは素敵だったと思うけど、ミッチと同じく、良いところを見せられる前に終わってしまった感じ。決勝で集まった時に髪とまつ毛がピンク色でぶっ飛んでてかっこよかった。ファンキーな研究者ね。

リッチー
彼の才能が活きたのはもう少しあとのテーマだったかも。ボタンの前開きのセーラーパンツ、仕組みをすぐに理解できたんじゃないか。日本がテーマの課題もあるいは彼だったらもしかしたら、と思わせる。なんとなく。型紙の課題の時にはボロボロだったシャーリングのドレス、ちゃんと克服してマン・イーちゃんの決勝戦のために作った話が素敵。

スティーブ
撮影時の彼は経験値がちょっと足りなかっただけで、あと2〜3シーズンあとに出てたら結果が全然違ったのではなかろうか。色の組み合わせがすごく洗練されてるしセンスもいい。鳥の目にボタン合わせるなんて普通思いつかない。インスタがめっちゃクール。

マーニ
「ひもができない!大学まで行ったのに!」
あんなに腕が立つのに、ハロウィーンのコスチュームの放送中、あっ今日落ちるのはマーニなのかも、って気がついたときの衝撃。決勝に残ると思ってたし、この後のモッズコートやセーラーパンツも彼女ならきちんと作ったに違いない。技術力で言えば決勝に残った面々より上だったろう。後半まで残って輝く彼女が見たかった。ほんともったいなかった。

アンジェラ
職業柄もあるのかもしれないけど、人のためにすぐに手を貸せるとても優しい人。腕もさることながら、ソーイングが本当に好きなんだなと。楽しそうに端切れを並べたり、孫を思いながら靴を組み立ててたり、楽しくやりすぎて詰めが甘くなっちゃったり。「毎日怖れていることをひとつやりなさい」という言葉は胸に留めておきたい。

ジル
「宇宙は、何かをやるなとは決して言わない」
右腕の肘から下が無い彼女。この番組は老若男女、どんなハンデがあろうと出される課題はみんな同じ。というか個人の抱える背景を執拗にクローズアップすることがない。それが見ていてとても気持ちいい。なんで日本ではこうならないんだ。
でも彼女はあんな複雑な服をどうやって作ってるんだろう???といつも映るたびに手元を見てた。パトリックの言うように、「意志の力でやり遂げた」んだなと思う。トイレのスッポンと泡立て器を持ったハロウィーンのコスチュームは最高だった。元ネタ知らないのに笑った。

クリスチャン
腕は立つしセンスもいいのにどうも巡り合わせが悪く、準々決勝まで残りながらいまいちスポットライトがあたらないまま終わってしまい気の毒だった。マキシドレスもピエロも、とっても良かったのに。
スティーブがシャーリングのドレス仕上がらずにテンパってた時に手伝ってあげてた優しいクリスチャン。笑顔も良い。

ブローガン
「7だと、ミシンが本気出すよー!」
とっても可愛いブローガン。趣味もガーリーで可愛い。声もアニメ声で可愛い。なのに不機嫌になったらそれを隠さないのもまた良い。とても正直な人。
ブローガンは最初から最後まで一貫してブローガンであり続けた。それって意外と難しいと思う。認められたい、評価されたいと思ったら「このままじゃだめだ、なんか変えなきゃ」ってなりがちだけど、彼女は決してそうせず、課題を自分のテリトリーにぐいっと引き寄せて戦った。それが足を引っ張りもしただろうけど、それでもファイナリストになったことがすごい。

デブラ
技術力とセンスがとても高いレベルでバランス取れているのに、自信だけがなぜか低い。ご家族のインタビューを見てて思ったけど、これまでの人生で何かしらあったのかな。でも回を重ねるごとに自信がついてきて、表情がどんどん変わっていったのが印象的だった。ハロウィーンのコスチュームは他にも優秀作品になりそうなものがたくさんあったのに、デブラのが圧倒的すぎて。折り紙のドレスも洗練されていて好きだったな。

マン・イー
マン・イー可愛いよマン・イー。初回からオーガンザを持ち込むわ、複雑な幾何学模様のジャケット作るわ、両玉縁のポケット作るわ、ずっと準決勝みたいなテンションで戦い続けたマン・イー。よく息が切れなかったと思う。何度も危ない目に遭ったけどそれは常に挑戦する姿勢だったからゆえ。知識も技術もあるし、たぶん頭もすごく良い(頭の中で図形を立体的に組み立てる能力が高いと思う)から、挑戦がうまくいかなくてもぎりぎりのところで耐えられて落ちずにいられたし、うまくいった時には完成度がとても高い。最後のジャンプスーツも素敵だった。

アニー
「ちゃんと下履いて出かけなさい」(withサラ)
当初鳴かず飛ばずって言われてたけど、私も中盤あたりで落ちると思っていました、ごめんなさいおみそれしました。思えばデブラとアニーは一回戦から最終課題に強かったし、一度も脱落候補に上がったことがない。アニーはハロウィーンのドラゴンの頭あたりからどんどん覚醒していって、それでいて難しいことに挑む姿勢も失わず、そのうち苦手だった型紙やリメイクまで良くなっていって、最後にあの折り紙ドレスとジャンプスーツ。参った。
最後に赤ちゃん生まれた写真があって録画を見返したら、後半の方は確かにお腹まわりがゆったりしつつあったんだね。サラもアニーも、妊婦さんであんなに頑張れてすごいわー、私なんて生きてるだけで精一杯だったわ。


その他雑感。
準決勝、日本がテーマの課題は日本の視聴者は「!?!????」みたいな気持ちにさせられましたが、まああちらさんから見たらこんなもんなんでしょうね。私達もイギリスについて色々偏見があったり勘違いしてたりするんじゃないかな。
アニーが、あのあと刺し子のデニムリメイクをちゃんと体得したみたいで、ワークショップとか開いてるのをインスタで見てたいへんな感銘を受けた。そういう人だから優勝するのだと思う。私も刺し子やってみたいけど、デニムは硬そうね…

ソーイング・ビーは出場者どうしがとっても仲良くて、ベイクオフよりピリピリ感が少なくて見ているのが楽なんだけど、ベイクオフはお料理だから、火や油や刃物を使っていて危険だったり、一瞬の隙で出来上がりが変わってしまったりするから集中力がいるしで、たぶん仲良くてもそれが目に見えづらいのかもね、と思います。ベイクオフも合間にティータイムしたら良いんじゃないかな。

この番組を見てると、いまいち使いこなせずにいるミシンをちゃんと使わなくちゃ〜と思う。頑張ろう。(と、思って結局半年過ぎて新シーズンが始まってしまうのだ)
非常に長々とした個人的な感想文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?