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#30『私の好きな本』国境の南、太陽の西

村上春樹の小説を読み漁っていた25年前。
その時に出会ったのが『国境の南、太陽の西』だった。

ぼくは四人兄弟の長男で、
この本に出てくる「ぼく」はひとりっ子。

ひとりっ子というものに、ほんの少し羨ましさがあったからなのか、他の本よりもかなり丁寧に読んだ覚えがある。

それから何年かごとに、この本を読み返したくなる日がやってくるのだ。

特になにか学びがあるわけでもない。
そんなに心を震わせるわけでもない。
たいして欲望をみたしてくれることもない。

でもこの本を開きたくなにかがある。
うーん、なんだろうな。

お店をはじめてもうすぐ5ヶ月。
そろそろまた読み返したくなる日がくるかもしれない。

(つづきます)

子育てしてる大人たちが心からリフレッシュできる飲食店を作っていきたいと思っています。応援してくれたらとってもうれしいです。