簡単に手に入るものは、また簡単に手から離れていく

最近自分に言い聞かせている言葉だ。楽をして手に入れられるものはないと思っている。それは、無駄な苦労でもしろというわけではなく、まっとうな手段を用いたいという意味であり、自分が調子に乗らないようにするためでもある。

よく、うまい話には裏があるというが、それこそ、簡単に手に入ること自体を疑った方がいい。少しでも自分が得をしそうな話があったら、相手はそれ以上の得をしようと企んでいると疑った方がいいと思っている。

また、ちょっと褒められたり認められたりすると、自分がすごく大した人間に思えるときもあるが、これも一部間違っている。大した人間だと思うことはいいが、「そう思わないとひしゃげそうな自己肯定感の低い自分」がこれをすると、張りぼての自尊心で身を固めることになる。次に認められないと不愉快になったり、必要以上に落ち込んだりする。虎になって山中に逃げ込む羽目になる前に、ダメでもいいじゃん、と自分を愛すること、そんなに何でもできるわけじゃない、と思うようにする。にわかに得た評価はすぐ消えると思っておく。傷つかずに済むし、実感を持って得た評価をより喜べる。

タイトルを書く時、もっと短くまとめられる言葉はないかと思って思い出した。Eazy come, easy go. 日本語では「悪銭身に付かず」と訳されるようで、そちらの意味だと「不正を働いて得た金はすぐに浪費されて消える」らしい。英語の方では、「不正」というニュアンスはなく、たんに簡単というそのままの意味でつかわれるようだった。ぴったりの文句だったが、調子に乗っている自分を感じて、そのまま長いけどタイトルにした。このほうが身の丈に合っているし、自分に言い聞かせている、そのままの言葉だったから。

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