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「Z世代」ってどんな世代?

この記事では、「Z世代」というものについて書いていこうと思います。

この記事を書こうと思ったきっかけについてまずは述べていきます。

きっかけとしては、自分のことを知るためです。私はいわゆるZ世代と呼ばれる世代の人間なので、同世代の人はどんな特徴があるのか知ることによって自分を知れる、また、他の世代とのギャップについて理解できると考えました。

Z世代を知るために、牛窪恵さん著『若者たちのニューノーマル』(日経BP)を読み、参考にさせていただきました。牛窪さんの著書『恋愛しない若者たち』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)が面白く、若者の特徴を学ぶのにまた牛窪さんの著書を参考にしたいと思い、今回購入しました。

自分なりにZ世代の特徴をまとめていきたいと思います。あくまで個人がおおざっぱにまとめたものであり、Z世代は全員こうだ、と決めつけるものではないのでご理解ください。

Z世代の定義とは…

ジェネレーションZ(英: Generation Z)、Z世代(ゼットせだい)とは、日本やアメリカ合衆国などにおいて概ね1990年代中盤(または2000年代序盤)以降に生まれた世代のことである。カナダ統計局の場合には1993年生まれ以降を、アメリカ心理学会の場合には1997年生まれ以降を指すなど、定義は厳密に決められているわけではない(何年生まれまでを指すかについても、2010年頃とされる場合や2010年代序盤から中盤とされる場合もあり流動的である)。主に2010年代から2020年代に掛けて社会に進出する世代となる。

(ウィキペディアより)
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%8D%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3Z


1.人間関係の考え方

 Z世代は人間関係において「ゆるいつながり」を求めます。例えば恋愛においてです。Z世代の若者にとって恋愛は「重い」と感じるようです。主な理由として恋愛が必需品ではなく嗜好品だと考えるようになったといいます。恋愛以外にも楽しいことはたくさんあり、バーチャルの世界やアイドルで恋愛の感情を満たすことができるようになってきています。

また、世の中の流れが影響して、不況により恋愛の「コスパ」を考えるようになったこと、SNS社会になり誰かが付き合っている・別れたという情報がコミュニティに晒されるようになったこと、デートDVやストーカなどのマイナスイメージが目に入りやすくなったこと、男女平等社会と呼ばれる中での「男女不平等な恋愛」(男性がデート代を払わなければならない、女性は女性らしい振る舞いを要求されるなど)というイメージも原因に考えられています。

 恋愛に関連したもう一つのZ世代の特徴として、親と仲が良いというものが挙げられます。彼氏彼女よりも両親とのデートの方が変に気を使わないという理由という「親ラブ」もZ世代が恋愛をしなくなった要因です。これも不況が関係しており、困ったときには国や会社が自分を守ってくれない、だから親こそが最後の砦だという思考があるといいます。これは日本に限らず、海外の一部の国でも見られると言います。

2.お金の使い方

 20代の男女問わず、家計簿をつける人が多いのがZ世代のお金の使い方の特徴です。それはなぜかというと、コスパを重視するためです。これは先に述べた人間関係でもそうでしたが、モノの購入ではコスパといっても中長期的な消費を考えた「ワイドなコスパ」を重視します。例えば、ネットオークションやフリマアプリに出したときに値崩れしにくいかどうか、値段は高いが環境に配慮したものかなど、社会や他者への影響を考えたものです。

 時代が変化してお金のかけ方が変化したのが音楽です。サブスクリプションの音楽サービスが増えている中でCDを買わなくなり、音楽にお金をかけなくなったのかというとそうではなく、音楽を良い環境で聴くためにイヤホンやヘッドホンにお金をかけるようになったそうです。

 臨時収入などを派手に使わず、貯金することに幸せを感じるというのもZ世代のお金の使い方での特徴です。

3.SNSの使い方

 Z世代はSNSにおいて複数のアカウントを使い分けるそうです。いわゆる「本アカ」「裏アカ」「鍵アカ」というやつです。なぜ使い分けるのかというと、アカウントごとに関わる人間を選び、コミュニティごとに違う顔を使い分けるためです。また、友人・知人を分野ごとに分けることによって階層(ヒエラルキー)分けする目的もあります。

 マーケティング的に見ると、単にフォロワー数が多いインフルエンサーを狙うのではなく、少ないフォロワーでもその分野が得意で強いつながりを持ったインフルエンサーを狙ったほうがじわじわと情報が広がりやがて多くの人に見られるという手法があります(スモール・ストロング・タイ)。Z世代は分野にもよりますが、ファッションなどはググるのではなくSNSから情報を集めたほうが早い、楽だと感じることもあるそうです。

 Z世代は仕事、特に就活にもSNSを活用します(ソー活)。OBOGをフォローしたり、企業の公式アカウントをフォローしたりといった具合です。これは企業側も同じで、SNSで積極的に情報発信をするようになっています。

4.仕事観

 Z世代はワークライフバランスの両立、楽しく働けるかどうかを重視します。社会人になる前にブラック企業、過労死という言葉、大人たちの汚い振る舞いを多く耳にして、働くということに対してマイナスイメージを持っているため、「ワークはライフの一環である」という、仕事はお金を稼ぐものだが、それ以上に自己実現の一手段であると考えています。

 働き方自体は、今後日本でもジョブ型雇用が増えてくるといいます。そのため、転職を前提とした就職活動や副業への意欲の高さ、自分がやりたい仕事がなかったらSNSやクラウドファンディングを駆使して起業することが多いのが特徴です。

5.Z世代が重視する価値観

 先に述べた「親ラブ」のほかにも「祖母ラブ」というのもZ世代の特徴です。要因としてはやはり不況が大きなものです。不況により孫の数が減ったこと、離婚によるシングルマザー増加で祖父母と過ごす時間が増えたこと、連絡手段の発達で気軽に顔を合わせることができるようになったことなどです。

 この本をここまでまとめてきて分かったことは、Z世代が生まれた時代の不況が価値観に大きな影響を与えているということです。不況により、Z世代は自分の足元を見るようになりました。その結果、バブル期のような派手な生活ではなく、昔の生活様式に憧れる「先祖返り」が起きました。

 先祖返りの影響として、地元志向自然と共存家族重視があります。地元志向によって地元で就職したいという割合は増加しており、ふるさと納税などの意識の高さもあります。これには地元に大型ショッピングモールができ、なんでもそろったということも影響しています。また、ボランティア意識が高く、地域の役に立ちたいと考えている人も少なくありません。

 自然と共存は先にも述べた「ワイドなコスパ」でのモノの買い方、SDGs意識の高さがあります。最近では、就活生が志望企業はどの程度SDGsに力を入れているか重視しているというのを耳にします。

 そして、Z世代の大きな価値観として、一体感を重視するというものがあります。これは、不況下とゆとり教育の影響か、競争意識が高くないために生まれたものだと考えます。そのため、Z世代はモノよりコト重視、一体感を重視します。SNSで流行りのものを買うというのは、流行りに乗ることで自分も一体感を味わいたいという現れです。物欲を満たすというより、コミュニケーション欲を満たすために流行りのを買うイメージです。

以上ここまで拙い文章でしたが、読んでいただきありがとうございました。あくまで参考程度に見ていただけると幸いです。詳しいデータなどは冒頭に述べた牛窪さんの著書に記載があるので、気になった方はそちらでご覧ください。

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