現物vs配信

ゲームで言えばダウンロード版とパッケージ版、
本で言えば紙に対する電子書籍、映像作品で言えば円盤か配信か、それぞれの良さがあると思うのですが一般的には数を持つ人、どっぷりハマる人ほどメディアで所有しないようになってきてるのかなと思います。

僕自身は気に入ればどっちも買うようなマニアックな所があるので、特に形式にこだわるつもりは無いんだなあ

というか、そもそも現物販売が無いような販売形式ももすっかり浸透している中でどっちに拘るかってのも不毛な議論ではある。

スマホのアプリをPCやUSBメモリ経由で入れる人は普通いないわけで、そもそも無いってこともザラにあるんだな。

サービスが終了すれば手元には何も残らなくなるとはデジタルコンテンツではよく言われることなのだけど、根っこが太い所で買えばハードやメディアが壊れたり人間が死んだ後でも継続して使用できるんだな。
とはいえインターネットというものが浸透するほど、時代が進むに連れてデータやライセンスを利用者が所有する機会はどんどん無くなっていくものと思います。
製品が行き渡った時点で儲からなくなるし、デジタルにせよ現物にせよ買い切り販売の占める割合というのはどんどん減っていくんだろう。そこは迎合の製品やサービスとやり合って欲しいもんだけど、デジタルの世界って独禁法があってないようなもので殿様商売だらけなんだよな。
今はまだストレージが買える状況だから良いけど、初めはクラウドが、いずれはオンライン状況のPCもネットワークで監視され公序良俗で不都合のあるファイルは検閲され、知らぬ間に削除されたりという公式がランサムウェアな時代が来ると思う。
ネットサービスというのは少数でも有料で使う人がいればライトな人はトリクルダウン的なおこぼれがもらえるのだけど、これが無課金ユーザーが支配的だったり、お金を払うのが当たり前な方式になると面白みが無くなっていくのだと思います。有料が前提の仕組みになれば行く末は値上げしかないし。タダ同然でバラまいて後戻りが難しくなったら金をふんだくるのはビジネスの基本やね。社会インフラになるかならないかの手前の段階が一番タチ悪いと思うで。

結局サービス提供側が儲かる仕組みがないことは、利用者としてもいずれは不利益を被るようになるので。YouTubeとTwitterはその辺で限界に来てるように思います。誰も見ていないような投稿は消したって構わないと思うのだけどね。

話が逸れたが、自分はというとコンテンツがメディアまたはアナログか、デジタルが良いかというのは あまりこだわりが無く常に安い方の味方である。
コンシューマーゲームの新作はダウンロード版より小売の方が1000円くらい安いからそっちを買うし、映像作品で買い切り版があれば円盤の半値で済むからそっちを買う。電子書籍というか漫画のカラー版は紙の本で売られていないから電子書籍にせざるを得ないし。そもそも選択肢が無ければどちらが良いかという話にすらならない。

インターネットの普及率がこれほどでも尚ゲームソフトがカートリッジなりディスクなりで、しかもダウンロード版より安い値段で売られているのは奇妙ではあるが、小売店はハードを売っても利益が出しにくので短いサイクルで中古売買されるソフトで利益を出す構造がある中で(新作ゲームソフトは在庫リスクが大きすぎる)、利率の高いソフトの取り扱いが無いのなら小売店がハードを置く義理も無いよねってことで産業が一気に廃れかねないんだろう。携帯電話のように普通に使うだけでもお金がかかる(儲かる)システムにしない限りは、そうなってしまうだろう。実際、オンラインでのソフト販売しかしていないxboxの取り扱いをやめる大手チェーン店だってあるわけで、地方でxboxを買うハードルというのはものすごく高い。任天堂はともかくプレステもそんな風にならないかはこの先心配ではある。


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