ふるる

詩とイラストをかくのが好きです。読書も。好きな作家はカズオ・イシグロ。ピアノもたまに弾…

ふるる

詩とイラストをかくのが好きです。読書も。好きな作家はカズオ・イシグロ。ピアノもたまに弾きます。noteには、詩の投稿サイト、現代詩フォーラムに投稿した文章や詩の同人誌「反射熱」に書いた文章などを載せます。主に詩や言葉について。このnoteで使用しているイラストは自作です。

マガジン

  • よく分からない詩を書いてます

    何故よく分からない詩を書くのかは自分でも分かりません。それを人目にさらすことに意味はあるの?もしかしたらあるのかもしれません。

  • 自作の詩です

  • 読書感想

  • デジタルイラストお絵かきについて

    齢50にしてデジタルイラストにはまるの巻

  • 詩についてのあれこれ

    詩について思う事を書いてます。

最近の記事

電子詩集を作ってみたよ

詩人のお知り合いが電子詩集を作られていて、おっしゃるには「簡単ですよ」とのことで私も作ってみたくなりました。 文字を電子書籍向けに変換したりとか色々めんどくさそうと思っていたのですが、そんなことなく、あっけなくできました。 やり方を記録しておこうと思います。 用意するもの  ・WindowsのパソコンとWordソフト。それでなくても作れるっぽいけど、うちにこれしかないし、これが一番簡単らしい。AmazonのガイドもWordありきでやっている。 ・中身の詩と表紙。   早

    • 詩 「耳の」

      耳の森、目の島、パーティーを開こう 渡し守、渡し船、何度も来ては 肺に入る宝石、出る水鳥、キキキと鳴いて じっと待っている足たち、大人しくして、子どもらしくあしらって 暮らしやすい水面、森はどこか遥かへ、音、おと、おととと、 出て行く島、帰ってくる島、またいずこ、耳には手を添えて 花の音、唇の動き、紅い 波が揺れる、震えた瞳の奥の原っぱ、眠る、空と人 人の住むところ、住めないところ、それでもあるところ、 隅々まで住む、ここからも分かって、 背中の骨、歯の光

      • 詩 「いきつ もどりつ」

        千の陽光が結んでほ 王位を継承したいと言 ころぶ子どもたちの足をまたはらう稲穂 うその曠野を食べなければならない 立ち入り禁止の看板にな 必ずや勝ってみせると言って引 だれの予言なのか早く逃げた忘れたよあの人の名 かれていく花の中ブタは下半身の麻痺 交通整理をしなければ通れないゆ お互いに突然のことで驚愕のい めのなかに水音がたたえられいるのに干あがる湯 かすみで何もかも見えなかった海の境界 飛べないミツバチの黄色いかな 捨てた、うるさすぎる飛ぶ、群れるよ しみの濃いカ

        • 詩 「道」

          、 穏やかな外出 しばらく見ていると 歩道は歩くし 言いなりになる ぬるい水を撒く左から 右へ この道に集まる ひとびとは善良 皿を洗う 持ち方がなめらか 春休みに光がさす 鳥の群れがす と消える 怪我はもう治ったの 空を飛べる皆で 現在を等しく生きる 分からなくても、 いい 、

        電子詩集を作ってみたよ

        マガジン

        • よく分からない詩を書いてます
          4本
        • 自作の詩です
          2本
        • 読書感想
          4本
        • デジタルイラストお絵かきについて
          5本
        • 詩についてのあれこれ
          4本

        記事

          詩 「水辺」

          子どもだからと置いていかれた それでもそっと覗いて見ていた あなたと私 繋がらないまま黙っていた 想像していたよりも良かった でも と言い淀んで 私とあなた すぐに来るからねとうなずいて 何年もたって分かった 約束は果たされない 疼きはおさまらない 紙の飛行機が青空に映えて それだけが綺麗に目に残った サイカチの枝を折って 手渡した あなたと私 仲良くするんですよと告げられた 分からないけれど多分そうする それしか道がないのなら仕方がないし 他の道があっても多分選ばない

          詩 「水辺」

          ディケンズ『荒涼館』を読む。その4

          ついに最終巻。読み終わりたくない……。さすがに登場人物の名前を覚えたので、メモはほどほどに、駆け抜けるように読みました。(『荒涼館 (四)』ディケンズ作 佐々木徹訳 (株)岩波書店) キャディーが病気になり、エスターが看病に通う。9週間て長い。エイダが何か悩んでると思って、一緒にリチャードの住んでるとこに行く。もう荒涼館には帰らないと言うエイダ。内緒で結婚しちゃってた。寂しくなる荒涼館。泣くエスター。 デッドロックの屋敷に、スモールウィード爺やエスターの育て親の元メイドが

          ディケンズ『荒涼館』を読む。その4

          ディケンズ『荒涼館』を読む。その3

          いやー面白いわー。登場人物全員にフォーカスできて、自分が神の視点を手に入れたような気分になる。神の視点とエスターの一人称が役割分担して語ってく方法、ディケンズが初めてだったらしい。ディケンズは人間の内面を深く書けてないって低評価した人たちは、エンタメ小説嫌いか、ディケンズの人気と影響が凄すぎることへの反発だと思う。内面うんぬんが些事に思えるくらい面白い。それに、基本的に明るいからとかく真面目で重々しくなりがちな小説にとってこういう書き方って貴重。ネタバレありなので嫌な方は最後

          ディケンズ『荒涼館』を読む。その3

          ディケンズ『荒涼館』を読む。その2

          第2巻。登場人物、ちょい役かなーと思って読み流してると後で沢山出てきたりして、読み返すこと多しです。特にぽっと出の医師ウッドコート。エスターに気があるみたいだけど、1巻では会話もないしそんな素振り全く書いてなかったじゃん。新しい人が出てきたら、ちょい役でもメモる事にする。ネタバレしてるので嫌な人は一番下の感想をご覧ください。(『荒涼館 (ニ)』ディケンズ作 佐々木徹訳 (株)岩波書店) 第十七章 エスターの物語 リチャード真面目にやってない。やっぱりねー。遺産を当てにしてる

          ディケンズ『荒涼館』を読む。その2

          ディケンズ『荒涼館』を読む。その1

          ディケンズは約150年前のイギリスの超超売れっ子作家。かのドストエフスキーもファンだったと言う。死後評価が下がったりしたけど、今はやっぱりすごい作家と言われています。哲学文学作家というより、情景や人物描写が超絶上手くて読みやすいエンターテイメント作家という感じ。 そんなディケンズの最高傑作とも言われる『荒涼館』は、すごく面白いらしいけど、長いし、六十人くらい人が出てくるそうなので、色々忘れそうなので書き留めつつ感想もいれつつ書いています。ネタバレしてるので嫌な人は一番下の感

          ディケンズ『荒涼館』を読む。その1

          +12

          みんなのフォトギャラリー用

          みんなのフォトギャラリー用

          +11

          3ヶ月上達法をやってみる(2ヶ月目)

          こんにちは。3ヶ月上達法、前回に引き続き、2ヶ月目が終わりましたので、まとめです。やってて思ったのは、3ヶ月上達法の肝は、1つだけ課題を見つけて解決していく、というところだなと。今までは「背景が弱い」「人体上手く描けない」と思って練習してたけど、もっと細かく、「部屋を描く」「首と肩まわりを描く」というふうに1つだけ決めてそれだけを研究すると道がはっきりしてて良い。 前回1ヶ月目の成果を。6回やった結果です。 かわいい厚塗りを目指して、あと全体の良さをupするため色々課題を

          3ヶ月上達法をやってみる(2ヶ月目)

          言葉とイラストの融合詩イラハポについて

          詩を書いています、ふるると申します。私の考えた詩(イラハポ)をご紹介いたします。 イラハポとは、イラストレーション、言の葉、ポエトリーを合わせた造語で、言葉とイラストで詩を作る試みです。詩とイラストを合わせたものは沢山ありますが、そういうのではなく、言葉とイラスト、二つで一つの詩、みたいなものを目指しています。図にするとこんな感じ。 見て感じる詩という事で、マラルメの詩論などから発展した現代の視覚詩(ビジュアルポエトリー)の一部かなと思いますが、それはさておき、言葉とイラス

          言葉とイラストの融合詩イラハポについて

          服のシワの練習

          イラスト、服のシワについてです。たたみじわ、ひっぱりじわ、などのシワの描き方って多くあるし、なんとなくなら描けるけど、描きすぎてすごくうるさくなる。どのくらいの分量でとか、どういう意識で描けばいいのか分かってなかったので。 色々見て分かったのは、そのシワで何を説明するのかはっきりさせたほうがいいという事。布の質感か、身体のラインか、風が吹く表現なのか、画面がつまらないから飾りとして入れるのか。 線画で大体のシワの線描いたら、大雑把な影だけで見栄えがする様に影の形をデザイン

          服のシワの練習

          3か月上達法をやってみる。(1ヶ月目)

          こんにちは。4年程前からデジタルイラスト始めました50歳主婦です。今回は3ヶ月上達法をやってみたくなったので、途中ですがご報告です。 3ヶ月上達法とは、イラストレーターのさいとうなおきさんが提唱する方法で、好きな絵師さんを一人に絞り、その人の絵柄で何か描く(商品やポートフォリオのつもりで全力で描く)反省点、改善点を見つけ、顔を優先して一つに絞って練習し、何か発見があれば記録して、また描く、を5回くらい繰り返すものです。 1回目(7月23日)厚塗り好きだけど自分が描くとなん

          3か月上達法をやってみる。(1ヶ月目)

          竜とそばかすの姫ツッコミどころと良かったところ

          観ました。歌と映像は本当に素晴らしかったです。以下、ツッコミどころと良かったところ。思いっきりネタバレしてるので、映画未見の方は読まないで下さい。 鈴がなぜ歌が歌えるようになったか不明。吐くほどの抵抗があるのに、Uに入った途端にって、早くない?人前では無理だからなんだろうけど、Uも視覚や体感同期してて、ほぼ現実で、反応も来るし、人前なのは変わらなくない? 鈴は夜ご飯食べないの?何でなのか最後まで分からず。 鈴がなぜ竜を好きになったのか不明。友情とか気になる程度ではなく、

          竜とそばかすの姫ツッコミどころと良かったところ

          室井康雄著『なぞるだけで絵が上手くなる!アニメ私塾式 キャラ作画上達ドリル』やってみた。

          練習の記録51歳主婦です。絵は小さい頃から描いていてリアルデッサンとかゆるキャラはまあまあ描けますが、イラストは4年くらい前から始めました。今回は苦手な線画の練習をしようと思って室井康雄著『なぞるだけで絵が上手くなる!アニメ私塾式 キャラ作画上達ドリル』(株式会社 宝島 2020)を買って毎日やってみました。28日目にして飽きたので、一旦お休みします。それまでの記録と気づいたことなど。 お手本の写真を撮ってiPadでなぞっています。意外と描ける範囲が少ないので画面を回すこと

          室井康雄著『なぞるだけで絵が上手くなる!アニメ私塾式 キャラ作画上達ドリル』やってみた。