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優等生はもうやめだ

多分ずっとずっと、「そのままの自分」がきらいだった。

最近、仕事で色々と考えることがあり、
そこから今までの自分の在り方について
沢山気づきがあった。

特に刺さったのは↓の記事。
私が尊敬する心理セラピスト、
杉田隆史さんのブログ記事です。
(杉田さんの記事はいつも、
「え、これ私のこと…」って思う)

「優秀じゃないといけない」と思っている人が、
つまずきやすい2つの時期
https://www.mental-travel.com/blog/jibunwosemeteshimau/177/

自己否定。
自己否定のエネルギーはすごい。

ずっと昔からきっとそうだった。
「このままの自分」ではだめ。
「このままの自分」では愛されない。
だから勉強を頑張った。
だから仕事を頑張った。

自分の意志だと思っていたし、自分の意志だった。
楽しかった部分があったのだって絶対に嘘じゃない。
今でも学ぶことや新しい知識を得るのは純粋な歓びだ。

でも、根底にあったのは「自己受容ができないこと」
「今とは違う自分」にならないといけないと、
ずっと必死だった。

加藤諦三さんという方の本で読んだ言葉で
とても突き刺さった言葉。
「人には「内面的弱さを補強するものとしての学力、
地位、容姿」がある」

自分だ、と思った。

大学を出るまでは、成績。
働き始めてからは、収入。
(社会的地位、だけは不思議と心底興味がない)
それがきっと、自分の価値と同一化してしまっていた。
だから、好きとか嫌いとか関わらず
成績は良くないと気が済まなかった。
だから、仕事内容より収入の方が大事だった。
完璧でないといけなくて、
だから少しの失敗でも落ち込んで、
失敗すること間違うことがものすごく怖かった。

収入に拘るのは明確な理由がある。
身近な女性で、経済力がないことで
自分の人生の舵を取れないように
見えていた人がいたからだ。

必要+αの収入がない、沢山稼ぐ能力がない
=自分の生活、人生の所有者が自分でなくなること。

子供のころからそう思っていた。
だから、「(女でも男並み以上に)
稼いでいる自分」への執着が激しかった。
上とか、下とか、そんなの
どこから見るかで簡単に変わってしまうことなのに。

容姿だってそうだ。
勉強が出来る仕事が出来る、
それ以外の尺度でも評価されたかった。
それ以外でも、自分に存在価値があると思いたかった。
きっとずっと恋愛しっぱなしだったのも
そこだと最近は思う。
「恋人がいる自分」じゃないと、怖かった。

勉強や仕事で「優秀」でなくなってしまった時に、
拠り所がなくなってしまうのがきっと怖かった。
違う尺度でも、自分には意味とか魅力とか
そういうものがあるって思いたかった。
自分の外見が嫌いでしょうがなかったから、
少しでも嫌じゃなくなるように、
この数年めちゃくちゃ努力したしお金も時間もかけた。

でも、終わりが、ない。

人より秀でていないと愛してもらえない、
大事にされない
だから人より優れていなければだめ。
お金がないと自由でいられない
だから人並み以上に稼がなければだめ。

いつまで、「そこそこ優秀」でいられるか分からない。
いつまで、「そこそこ稼いで」いられるか分からない。
だからそうじゃなくなった時のために、
女性としても価値がある自分でいたい。
だから恋人がいなきゃだめ。
だから綺麗にならないとだめ。

だめ、だめ、だめ、だめ、だめ

そんな強迫観念を持ったまま大人になって
何年も経って、いよいよ疲れてしまったみたい。

「今のままの自分ではだめ」
…では、どうなったら終わりなの?

ダイエットしようが収入がどれだけ上がろうが、
「今のままの自分ではだめ」が根底にあり続ける限り、
死ぬまで自己否定することになる。

全部疲れたよ。
本当は、わたしがわたしであることに、
理由も証明も要らないはずじゃないか。

人の価値、みたいなものがもしあったとしても
それは決して成績とか収入で表せられるものじゃなくて

例えば、家族や友達を大切にする
例えば、誰かに喜んでもらう
結局そういうことでしか
自分に価値を見出すことって
出来ないんだと気が付いた。
数値化できることでも、
比較して価値が生まれるものでもない。

頑張り続けなくてもいいや、って思った瞬間
常に高い評価され続けなくてもいいや、って思った瞬間
全身の力が抜けた感じがした。

もう、自分の内面にあるヒエラルキーに
縛られるのはやめだ。
もう、優劣の世界で生きるのはやめだ。
私はもうそこから降りたい。
そこにいるのは得もあったけど、でも苦しかったから。
自己否定のエネルギーで前に進み続けるのは
もう限界だから。
上にも前にも進まなくたって、
ただそこに在るだけの尊さだってあるはずじゃないか。

優等生はもうやめだ。

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