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はやり目がなかなか治らない占

朝目覚めると、目の周りにこれまでにないほどの目ヤニが出ており、びっくりして鏡を見ると左目が真っ赤に腫れ上がっている。
「おや、これはやばいな」
これまでちょっとした充血になったことはあるが、気にせずに放置しても2・3日もあれば勝手に治っていた、そんな自信を今回は失うほどのひどい状態。

流石に気になり、眼医者にかかることになる。

「これは細菌性か、ウィルス性かそのどちらかによる充血ですが、今、これを特定する検査をしても処置は同じなんです。どういうことかと言いますと、抗生物質は細菌にしか効きません。ウィルスに対して特効薬はなく、時間をかけて3週間程度で回復するのを待つのみです。どちらにしろ処置法は同じで、ウィルス性であっても対処療法として二次感染などを防ぎ、これ以上目の状態を悪くしないよう、念の為抗菌剤を使用します。この処置でもし、細菌性であれば3日ほどあれば良くなります。そうでない場合はウィルス性ですので、時間をかけて処置を継続していくことになります。」

「そうですか。では先生のご判断に沿って様子を見るようにします」

しかしながら、1週間経っても一向に充血は引かず、かえって視界が悪くなり、極度に視力が下がった感じがして一体このまま視力が奪われるのではないか、いや、そんなことはないだろう、などと揺れ動きながら毎日を過ごしていると、今度は同様の現象が右目にも現れることになる。


「まずいな」と思いながらも、方法がないのではしょうがない。辛抱しながら言われた通り目薬を点け、2週間して、見た目ではやっと充血が少しづつ治ってきた感じがした。

ところがである。視界が一層ぼやけて、近くにある本も読めないほどの状態になり、薬もなくなりそうだったので、焦りと共にまた先生に会いに行った。

「お陰様で充血は治ってきたんですが、周囲が全くぼやけて見えないんですよ。なんとか見えてはいますが、実は右目も赤くなりました。」

「ああ、結果からなんですが、ウィルス性の『流行性角結膜炎』だということですね。角膜と目の奥の検査をして、どのような状態か一応はっきりさせておきましょう。」

このようにして、結膜炎だけでなく角膜にも炎症を起こしていることを映像で確かめられたわけである。


先生から、ヒアルロン酸と副腎皮質ホルモンの目薬を使うよう指示される。

「薬がなくなった頃でも構いませんので、その後の状態を確かめたいので一度足を運んでください。」


そう言われ、医院を後にし、
さて完治するのか、もし治るとするならいつから回復するのかを知りたく、断易で占った。


申〈月破:寅〉月庚寅日(空亡:午未)
得卦:巽為風ー山風蠱

— 卯(兄弟)/世爻
— 巳(子孫)〜子(父母)
‥ 未(妻財)
— 酉(官鬼)/応爻
— 亥(父母)
‥ 丑(妻財)

【判断の骨子】
・自分のことなので世爻用神
・ただし、病気の状態を踏まえたいので、子孫爻が旺じることや官鬼爻がどんな姿かもヒントになるだろう。

六冲卦は伝統的に長患いは生命的危機を暗示し、急病については即時回復とみる。ただ今回のケースは生死に関わるとは考えにくい。
世爻は月建からの剋を受けているが、日辰から扶拱されている。これは今月、状態が悪いことを意味しているが、日辰はその先未来を意味し、最終的結末を決める力があることから、おそらく回復するであろうと考えられる。

目を転じて、動爻に注目する。

子孫爻が動いてくれるのは吉作用であるが、これが旺相している父母爻より回頭剋を受けている。「おや?」どうなるのという心配が先立つが、子孫爻自体は日辰より生扶されているので、おそらく、現在の罹患した状態を示しているのであろうと見当する。

ここで重要なのは、判断するための組み立て方である。動爻重視という言葉ばかりに囚われると、この眼は再起不能という判断になりかねない。だた場合によっては、回復はするものの、視力が極端に落ちる、などということはあるかもしれないが、未来を決定する主宰は日辰である。この日辰「寅」が子孫爻を生じてくれるということがこの卦のキモであり、最終決定事項と見なければならない。そこから「定三法(卦が示したのは、過去のことか、現在の状態か、未来のことか)」を設定していくことができる。


さて今後の流れについては、旺相している「子」が弱くなる「辰」から「午」によって冲される日より劇的に改善に向かう可能性が高いことを示していると見る。

この2日後の辰日よりかなり良くなってきたが、まだやや視界悪く、「午」日を越えてようやっと焦点が合うようになってきた。


やれやれ、という感じである。

年齢のせいなのか、ちょっとした病気も侮れなくなってきたことを、我が身にしみじみ思うこととなった。


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