見出し画像

読書メーター

私、かなりの読書家ではないかと思う。
楽読で速読方法を強化した事もあり、スピードも早くなった。律儀に全部丁寧に読むべき、という固定観念も取り払ったのでなおさらだ。

ちなみに、YouTubeで動画を2倍速で見るよりも、活字を追いかけた方がスピードは早い。速読になれてくると、動画を見る時間当たりの情報量がスカスカに思えてくる。

バレットジャーナルにて、読書の記録も記して行こうと思ったのだが、結構めんどくさい。女子達は読んだ本の表紙を縮小コピーして貼り付けたりして、レビューを書いてと、ノート作りを楽しんでいるようだが、バレット、つまり箇条書きという本来の趣旨から逸脱しているようにも見える。楽しいのだろうからそれはそれで良い。

読書レビューのSNSで記録するのが良いだろうと、いくつか検索して、「読書メーター」というサービスを発見し、すぐにアカウントを作る。
いくつか読んだ本を登録し、レビューも書いた。
自分の為の読書録でもあるが、SNSなので、交流が広がるし、アマゾンでのレビューとは違い、気になる人物の本棚も覗けるのが良い。

以前、磯崎新さんの沖縄自邸を訪問させて頂いた事があり、書斎を覗かせて頂いた。もう、真っ先に本棚を隅から隅まで見た。ほぼ、私が読んだ事のない本ばかりであった。プリツカー賞をもらった世界的建築家の脳の中を覗き込むような体験であった。読んでいる本のレイヤーが違う。それくらいの違いがあった。

知人の建築家や経営者のオフィスに行く機会があると書棚を見る。とても面白い。ふむふむ、ほう、という感じだ。見られる側からすれば恥ずかしい気持ちになるようだ。確かに、私のアイパッドのKindleの中味はいろんな意味で見せるのは抵抗がある。

今月読んだ本をカウントしたら20冊は超えていた。ちょっとハイペースだと思う。年明け相応の知的探究に熱が入った為だろう。

生活の支払い方法をAmazonカードに集中させているのも、アマゾンで電子書籍を買うのが多いからだ。Amazonポイントを有効に活用しているつもりである。
気になった本はKindleで即購入し即読む。このペースになれると、Amazonでの配達を待つ時間ももどかしくなる。数日すれば、その本には関心が薄れてしまってもいる。

オンラインでの動画講座をいくつか体験したが、拘束時間、金額、内容。これらの評価軸でいえば、書籍が最もパフォーマンスが良い事が、いやが上にも分かった。24時間分のコンテンツ、文章で読むと6時間くらいで読み終えた。

つまり、何かの講演会で2時間聞いたとする。極端にいえば、そこで得た重要な学びは、活字で箇条書きにすれば、1ページくらいだろうか。
そこまで割り切る必要はなく、その場の雰囲気とか、共有感覚とか、そこに価値があるのだが。

アウトプットする事の重要性。レビューを書く事により記憶が定着するはずだ。読書量も可視化され、交流も増えて、と、なかなか良い事づくめだなと感じた。

しかし、冷静に過去を振り返る。本を買って読み、書棚に飾り、2回目を読まずに、場所がなくなり、引越しの時に、ブックオフに売ったり、図書館に寄贈したり、捨てたり。あれだけの本の内容を全て血肉に変えられていたらと思うと、ザルのようでもあったと感じる事もある。

少しくらいは身についただろうか。

マトリックスのように、ヘリコプターの操縦方法を一瞬でダウンロードし、操縦する。そんな事が出来ればいいのだが、そうはいかない。

しかし、例えば、パソコンソフトの解説本などは、読みながらすぐに8割くらいの機能を習得出来る。
大学院に入った時、都市景観の解析のため、C言語やフォートランを使い、高価なワークステーションを使ってプログラミングをして、研究を進めた事があった。プログラミングの学校に行った訳でもなく、先輩や教授から手取り足取り教わる事もなく、研究室にあった解説書を読み、先輩が作った物を参考にしながら、出来るようになった。大学院時代に得た成果というのは、独学で学ぶ力だったと思う。

建築家であり経営者。
CADソフト、ビジネスソフト、経理ソフト、ホームページ制作ソフト。全てを書籍から学び、1人で実行した。会社設立も自力で行った。
そう考えると、本を読み、強くなってきた、とも言える。

よくよく思い返せば、小学生の頃、図書館での読書数でチャンピオンだった事もある。

さて、この「読書メーター」で記録を始めてみるが、どのような二次体験ができるだろうか。楽しみでもある。


サポートありがとうございます。