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Vol.127:踊るしんちゃん御殿

「月桃神テツ」は覚醒後、クラブハウスでの人との繋がりの加速を頻繁に行い始めた。何故か彼は私をモデレーターの1人に勝手に指定してくる。まあ、それも、面白いと、彼の興味に寄り添う。

「月桃神テツ」は覚醒したとは言え、人との会話をスムーズに捌く事が出来ない。一般的概念が分からないので、問いかけに対して、子供のように「何故?何故?」攻撃が始まり、会話がスムーズにいかない。

「九次元神官リル」も高次元チャネラーではあるが、会話の腰を折り、チャネリングした情報を伝えて、知らんけど、の捨て台詞でマイクをオフにし、放送事故レベルの沈黙を生み出してしまう。

最初はどう対応すれば分からなかったが、だんだん、イライラしてツッコミし始めた。そのツッコミは能力者達にとっては不快ではないらしく、キャッキャと喜び始める。決して直そうとはしないのだが。

そのやりとりを聞いていた能力者達が、爆笑しながら聞いており聴衆が集まり始める。そして、メッセージでまたいろんな事を言い始めるのだ。

私もツッコんで欲しい、と、スペイン在住のカウンセラー「西班牙シズル」も参戦してきた。何故かずっと聞いているヒーラーの「巫女巫女オヒメ」も上がってくる。ホロスコープの「星読天使ヨウコ」まで上がってきた。
5人の能力者に挟まれた一般人の私が、MCをする。まさに踊るしんちゃん御殿である。

油断してると、すぐに脱線を始める。「また連想ゲーム始まっちゃったよ!」と起動修正し、問いかけに対して無言の時もあるから「てっちゃん、まだ寝ちゃだめだよ」とか、全員にツッコミまくる。

放置しておくと、次々と仲良しさんを呼び込み始め、リスナーをバンバンスピーカー席に上げ始める。

あっという間に20名ぐらいの能力者やスピ好きな人が無軌道に話し始めるのだ。

暴走特急のような、暴れ馬のような。
一つの話題は回収されることなく、次々と移り変わって行く。

エネルギーが合わないと、携帯に不調和が起きるらしく、突然消えたりもするし、言ってはいけない事を話始めると自動的に電波が乱れて聞きとれなくなる。

それでいて、宇宙の真理のような事も話し始めるのだ。

一口に能力者といっても、霊視、霊聴、霊知と、それぞれの得意ジャンルと、その高低があるらしい。それぞれが感じ取った事は、正解不正解はなく、それぞれの能力者の整い方次第で繋がるところが違うらしく、過去や未来につながるという。

裏も表もない、潜在意識と顕在意識が一体化し、水面に写る富士山のような境地にあると、混じりっけなくワンネスの状態や、ただ今、にフォーカスするのだという。能力者もその日その時の状態によって、受け取る情報も乱れたりするらしい。

実に面白い。
ただし、喉が枯れるくらいに突っ込まねばならないのであるが。

そして、高次の存在に踊らされる能力者達と、その踊らされている能力者達にさらに踊らされている私。
そんな現象であるのかもしれないと、一旦、冷静に見つめて見た。

続く。

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