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Vol.118:「観察者ユリヤ」と「尚龍ジミー」

「尚真王ユウイチ」に案内されて「尚龍ジミー」に会いに行く事になった。

「尚龍ジミー」は第1尚氏の最後の王である「尚徳」の家系であり、最強カミンチュといえばいいだろうか。以前から「尚真王ユウイチ」に話を聞いており、一度会ってみたいなと考えていたのだが、タイミングが会い、トンガ海底大噴火のざわめきの真っ最中のタイミングである1月16日に会いに行く事になる。

2人で訪問するくらいのノリだったが、前日に「観察者ユリヤ」に話を振ってみると、ぜひ会いたい、と、いつになくノリノリである。そして、訪問日当日の朝、「月桃神テツ」が謎のメッセージを送ってきたので、何かピンと来て彼も誘うと、タイミングが一致して、一緒に行くという。4人での訪問となった。

「尚龍ジミー」は背が高く性別不明の強烈な存在感で神事のメイクを決めて我々を待っていた。「尚龍ジミー」の甥っ子さんも、何故か楽しみに待っていたらしく、4人で来るはず、と、予言していたという。

そこから数時間、たっぷりと「尚龍ジミー」の話を聞かせて頂いた。琉球の真実の歴史、壮絶な半生、命懸けで行う神事。奇しくも前日に起きたトンガ海底大噴火と津波が起きた意味合いなど、息を呑むような話ばかりであった。「尚龍ジミー」は命懸けで神事をやっている。これだけは、理解力の薄い私でもしっかりと受け止める事が出来た。そして、命懸けで人々のために神事を実践した「マークタイラー」を思い出す私であった。

「観察者ユリヤ」は、「尚龍ジミー」に「お母さん」という感覚を抱いたという。涙ぐみ、熱く抱擁していた。「尚龍ジミー」の背後に見えるもの、儀式の最中にエネルギーが発動する様を私の横で解説してくれる。「尚龍ジミー」と「観察者ユリヤ」は多くを語らずとも、既に分かり合っていた。

そして、驚くことに「月桃神テツ」と「尚龍ジミー」は親戚であることが判明したのだ。隠された家系といえば良いだろうか。沖縄では、なんらかの理由で、姓を変えるケースが多いのだが、出身地とか門中とか名前の1文字とかの情報交換をすると、親戚だ、となる。「月桃神テツ」は3歳くらいの頃に「尚龍ジミー」に抱っこされていたのである。

さらに、「月桃神テツ」がマブヤーを落としている事を察知した「尚龍ジミー」は、マブヤーを呼び戻す儀式を行う。そして、東村で落としたマブヤーを見事に取り戻す。「月桃神テツ」はこれまでモノクロに近い世界で生きてきたらしいが、マブヤーを取り戻したとたん、鮮やかな虹色のカラーの視界に変わったと、驚いていた。

ああ、今日は「尚龍ジミー」に「月桃神テツ」を引き合わせるお役だったのだと腑に落ちた。こんな偶然がありうるはずもないからである。

さて、私。なんでも聞いてちょうだい、全て答えるから、と、優しく促してくれる「尚龍ジミー」。私の先祖を「尚龍ジミー」が辿ると、随分昔の時代に、琉球から九州に渡った先祖がおり、その末裔であり、その先祖の生まれ変わりであるという。私の故郷は「玖珠」という。「琉球」と似てる文字とも言えるのではないか。つまり、故郷に帰ってきた現象であるという。そして、昨今の不思議な出会いで、この場にいるという事は、本筋に導かれたものだという。私にも見えない世界でのお役があるのだという。私も神事を行うようになる未来線が見えるという。神事は生半可ではできないが、覚悟が出来たら、「尚龍ジミー」も手を貸してくれるという。じっくりと考えて見よう。そして、正月以来のキーワードだった沖宮の再建者である「比嘉真忠」さんは「尚龍ジミー」の家系の人である事も分かったし、先日の金武御殿で三線教室をやっている「比嘉いずみ」さんも「尚龍ジミー」の家系の人だという。

「尚龍ジミー」が作ってくれた沖縄ソバを皆で食べながら、家族ぐるみで大歓迎してくれた。対面同席五百生。今日、此処に来る直前に、皆で一緒に食事するような気がすると話していたが、その通りになった。私の直感も冴えてきたのかもしれない。ジミーの元を訪ねてくる人は多いが、このような自然な流れでやってきて、何かの自分の悩みを解消してもらうのではなく、これからの世界の行方と生きる道の話が弾むケースは稀であるらしい。また遊びに来てね、と言う「尚龍ジミー」と熱い握手を交わした。その手の皮膚感は龍のような感触であった。

また、ハンノキ醗酵エキスの水を飲ませてもらう。「観察者ユリヤ」と「月桃神テツ」はそのパワーにビリビリと震えが止まらなくなり、感激していた。グラウンディングしまくる感じだともいう。秘められたパワーがあるようである。私も飲んでみたが、森の味、という感じ。不味くはないが不思議な味だった。

「観察者ユリヤ」は「尚龍ジミー」の背後に24という数字を見た。かっちりと地球の中心に根が張り、整っているという。もう揺るがないのだという。
「尚龍ジミー」は明日も新しく生まれてくる世代の為に聖地で祈りを捧げるという。奇しくも明日は1月17日。阪神大震災が起きた日付でもある。見えない力を操り、人知れず、我々を見守ってくれる存在がいるのだ。

未来の世界線のチョイスは「尚龍ジミー」の双肩にかかっているのかも知れない。と同時に、我々全ての意識と行動の微かな力の総和によって未来線は変える事が出来るのかも知れない。

続く。

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