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ほんとうの琉球の歴史

「ほんとうの琉球の歴史」という本を、沖縄に通い始めてすぐに、ふと出会い、読んだ事がある。渡久地十美子さんの著書。
~神人(かみんちゅ)が聞いた真実の声~という副題が付けられている。
沖縄には、ユタ、ノロ、かみんちゅ、様々なスピリチュアルパワーを生まれ持っている人がゴロゴロいる。
これまでに、結構な数の、特殊能力のある人に遭遇してきた。いろんな話を聞いたものだ。
大体、共通してる事は、ある時期に、鬱のような状態になるという。これを「かんだーり」というらしい。それを乗り越えた時、なにかの覚醒が起きて、本来備わっていた能力が開花するようだ。
この渡久地さんも、イヤイヤながらも、その能力が開花したのだが、その能力のケタが半端ない。能力がすごいため、琉球の歴史にまつわる人々の霊魂と対話し、多くの偉人達を昇天させまくった過程で、書物には残っていない真実にぶち当たったのだ。
そのエピソードをまとめたのがこの本である。
いろんな方にお会いしてきたが、この方の言ってる事は、段違いにすごい。
まるでXメンの映画を見ているくらいの迫力で、琉球の歴史が肉薄してきたのだ。
歴史学者の説と違いがありすぎ、真実かどうかは異論もあるとおもうが、私の魂は、ああ、真実だなと直感したのだ。いつの日かこの方に会いたいと思っていたのだった。

とある日、コラボ先にて、受付嬢が、熱心に本を読んでいたので、何読んでるの?と聞くと、この本だった。あれ、この本僕も読んだことあるよ、と。
いろいろ話してると、なんと、コラボパートナーの奥さんが、この本の執筆に協力したのだという。そういえば、コラボパートナーが若い頃にカンダーリのような状態になり、それを直してくれたすごいカミンチュの話を聞いていたのだが、そのカミンチュとこの本の著者のカミンチュが同じ人だと分かった。コラボパートナーは、しばらく、一緒にあちこちをまわったり、奥さんも助手みたいな形で手伝っていたのだという。

点と点が結びついた瞬間だった。

最近は連絡を取り合っていないようで、もう、結構な高齢で、沖縄にいない事が多いらしい。なにかのタイミングで帰省された時には、ご紹介してくださいと、お願いしておいた。
いつか、この沖縄最強のカミンチュにお会いできる日がくるかもしれない。

コラボパートナーも、そのカンダーリのような現象の後に、土地の良し悪しが直感で分かる能力が身についたらしい。その能力は建築設計や不動産売買の仕事において、大いに助けられているという。奥さんも人の見極めの直感がすごいらしく、危うい人には近づかないようにアドバイスしてくれると言う。
私とのコラボが決まる際にも、実の所、奥さんからの合格が出たらしい。
後からそれを聞いて、ほっとした。
いわば、この2人もカミンチュの部類と言っても差し支えないのだろう。

そして、受付嬢のご主人にも出会った。
宮古島出身で、やはり、若い頃にカンダーリのような状態になり、何者かのメッセージを受け取れるようになったという。スピリチュアルなカウンセリングも行なっているらしく、早速、カウンセリングしてもらった。
それによると、私は人に教えるようなステージにいるという。後進を育てたり、ノウハウを伝えたり。なるほどなと思ったのだった。
奇しくも、2月に家づくりセミナーの講師を務める事になっている。これも、そのキッカケかもしれないと思った。
すっかり意気投合し、私の兄貴分として、交流が始まった。

奥さんに会いにオフィスに来られた際には、いろんな雑談をするのだが、今日話した時に、今から宮古島に知人のために除霊に行くという。あまりにも、さらっと言うので、一旦スルーしてしまったが、ワンテンポ遅れて、驚愕し、鳥肌が立った。年明けにでも、また、詳細を聞かせて頂こうと思う。

ついでに、私に何か悪い物憑いてませんか?と、恐る恐る尋ねると、何も憑いてないとの事。ほっと一安心するが、何にもないのも寂しい、逆に、守護霊的な方はついてませんか?と聞くと、あなたの専門分野の方がいらっしゃる、との事だった。それ以上、詳しい事は教えてくれなかった。

要するに、建築の神が見守っていてくれているのだな、と、とりあえず理解しておく事にした。そして、これまで沢山の賞をもらえていたのは、私の力ではなく、後に居て見守り時折囁いてくれる存在の力だったのだと理解した。
ああ、自分1人でこれまでの130件を超える受賞実績を作ったなどと自惚れている場合ではないと、一瞬で謙虚になった。
建築の神の道具として、社会のお役に立たねばならないな、と思ったのだ。

この際だから、兄貴を捕まえてさらに聞いてみる。今まで、色んな難しい案件に直面し、チャレンジし、そして、激しく傷ついてきたのだが、何故でしょうか、と。
兄貴は即答する。その根底には、自分自身の傲慢さがあるからだという。自分なら何とか実現できるに違いない、と言う思い上がりの心があるからだという。
目から鱗が落ちた瞬間だった。

難しい案件や、困っているクライアントに会うと、なんとかして差し上げたい、と、自分から困難に飛び込むような傾向があった。愛とか思いやりと理解していたが、そうではなく、その根底には思い上がりがあるのだ。
助けるなどというのは思い上がりで、そのような状況に至った方自身に原因があるのだという。そこに手を差し伸べてはいけないらしい。なるほどなと感じた。
とはいえ、そんな困難にあえて飛び込み、ボロボロになる自分も嫌いではないのだが。

そして、兄貴の例え話として、毒薬を飲めと言われたら普通の人は飲まないが、兄貴であれば、一旦口に含んですぐに吐き出す、という事だった。兄貴なりの極意であろう。これからの人生においての指針として噛み締めて見たい。

とにかく、沖縄ではこういったスピリチュアルな能力を持った人がゴロゴロいる。とくに、私はそういう人と遭遇するケースが多いのかもしれない。

私も、仕事柄、そういった能力が欲しいと思う事がよくある。
土地の良し悪しを見極め、気の回りが良くなる住環境を作るのが究極の目標だからである。自分の設計した建築物の良し悪しは、デザイン面とか機能面とかコストパフォーマンスとかならば分かるし、多くの賞ももらっており、評価もされてきたのだが、気の回りとかを感覚的ではなく、明快に見えたりとか感じる能力があればイイのにと思う。そんな気持ちが強かったのだが、今日の兄貴の話で少し薄れてきた。
私に大いなる存在がついていてくれているとすれば、もう必要ない。エゴを捨てて透明な心となり、直感という形で伝えられるメッセージに、素直に従うだけでいいのかもしれない。

沖縄に来て偶然出会った一冊の本。この偶然が連鎖して今日に繋がっている。
偶然というか必然だろうか。
私の方で準備が出来ていれば、自然と、いろんな方に繋がっていくのだろう。
沖縄最強のカミンチュに会える日もそのうちやってくるはずである。
そう信じて、作品作りに専念していきたい。

全ては自分の中にある。人は皆、大いなる存在と繋がっている。
倫理でも学んだ、全一統体というキーワードを思い出した。

そんな2020年の形式上の仕事納めの日であった。現在進行中の現場は30日まで頑張るという。必然的に私も30日まで仕事を納めない事とした。

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