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「布教活動」で気を付けていること

本記事はオタク語りのアドベントカレンダー5日目です。
布教の中で重要だなあと感じることを書き散らしています。当たり前のことばかりですが、気を抜くとやらかしてしまうことを自戒のために書き残しておきます。

なお、タイトルおよび本文にある「布教」とは、オタクの使い方で「自分の好きなものを他人に共有し、沼にはめる」という意味です。原義とは異なりますので、誤解のなきようにお願いします。


布教を成功させるには

布教を成功させるには、まずは布教の流れ、つまり人を沼にはめるまでの流れを考える必要があります。布教の成功まではだいたい次の4ステップくらいじゃないでしょうか。

  1. 存在を認識させる

  2. もっと存在を認識させる

  3. もっともっと存在を認識させる

  4. 興味を持ってもらう

結局認識してもらえるかどうかだと思います。
認識してもらわないことには始まらないわけで、これが一番難しい。また、興味は認識した時点で持ってもらえているようにも感じます。

僕は小学校でよく、バカテスのようなラノベを読んだり、禁書目録(インデックス)のアニメの話をしたりしていましたが、これをいつも目にしていた同級生たちの多くがこのような作品の存在を認識して、多くの同級生が超電磁砲(レールガン)の一話を見るなどしていました。また、その一部が勝手にオタクになってしまいました。あーあ。

やはり何度も何度も認識させるのが大切なんだなあと感じた出来事です。最悪な事例です。

布教の注意点

自分の興味関心を他人と共有できるのは嬉しいことですが、布教はあまり簡単ではありません。そこで、僕は以下の二点に気を付けており、また、今の活動でも気を付けています。

  • 押し付けない

  • 置いていかない

当たり前のことなんですが、これが意外とやってしまうんですよね。常に意識していないと、気づかぬうちに好きを押し付けてしまったり、うちわネタで盛り上がって置いてけぼりにしてしまいます。
冒頭で「認識をさせることが重要」と書きましたが、好きを共有したいのであれば、あくまでもそれに対する好感度は0以上である必要があります。マイナススタートのものを覆すのは手間も時間もかかります。

布教とはあくまでもコミュニケーションの先にあるものなんですよね。

布教の工夫

ここまで、布教の際に気を付ける事を記してきましたので、ここからは注意点を踏まえた工夫の話をします。

1. ごちゃまぜにする

興味のないものを手に取ってもらうのは非常に難しいです。それ以前に、見てもらうことすらままなりません。目に映すことと、存在を認識して見ることの間には大きな乖離があります。

この壁を乗り越えるために、弊サークルでは興味のあるもので釣って興味のないものに振り向かせるという作戦を取っています。

多岐にわたる本はその好例です。多岐にわたる本はタイトルの通り多岐にわたった分野を扱っています。あえてテーマを絞っていないのは読者を「釣る」ためです。興味ある分野で手に取ってくれた読者が、ページをめくって知らない分野に出会う。そんな機会を増やすために闇鍋状態にしています。

2. 参加させる

外から眺めているだけでは、眺めないよりはましですが、布教において十分な効果があるとは言い難いです。みなさんも、眺めているだけのものが記憶に残ることはほとんどないのではないでしょうか?例えば講義だって、ボーっと聞いているだけでは何も頭に残りません。

そこで、何かしら参加できるコンテンツを用意するようにしています。講義も課題がある方が断然集中しますし、頭も使います。

博物ふぇすてぃばる!9の「学問からエンタメ」で提出した「あなたにとって科学とは?」はまさにこれを意識して企画しました。もとは「サークルメンバーがインタビューしたものを記事にまとめる」という企画でしたが、それだけではおそらく眺めるだけの物、読んでもらえないものになってしまうと危惧していました。しかしどうしたものかと悩んだ末、アンケート形式にすることで巻き込めるのではないかと思いつきました。その結果、記事はかなり多くの方の手に取ってもらうことができ、アンケートも100票以上もの回答をいただきました。

3. 近づきやすいようにする

これは意識しながらもまだ実践できていないポイントです。弊サークルは近づきがたい印象を持たれがちです。同人誌が多く、他のアクリルキーホルダーやアクセサリーを頒布しているサークルの方々と比べてビジュアルに訴える力が弱いためです。

現在は声掛けなどで近づきやすくなるように頑張ってはおりますが、今後は同人誌の表紙や設営などでも工夫を凝らしたいと思っております。結局、先に紹介した二つも、近づいてもらえなければ始まる前に終わっているも同然ですので、近づきやすさ、親しみやすさにも注力していく所存です。

おわりに

本記事は以上となります。ここまでお読みいただきありがとうございました。色々と書きましたが、要するに認知してもらうためにどんな工夫をするかが布教のキーポイントだと思っています。みなさんが布教の際に気を付けていることや工夫されていることなどありましたら教えてください!

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