“ありがとう”の価値

以前、 “外国人は、日本のように“義理”感覚がない方が殆ど”と、書きましたが。一括りにできないことは分かった上でですが、私の経験上でいくと、主に欧米人は、“行楽地に遊びに行ったから”“お休みを取って出かけたから”といった理由で、半ばプレッシャーを感じながら何かお土産やお礼を買って行く、といったことは、殆どない気がします。

また、“ありがとう”という言葉の使い方についても、イギリス人の友人から、ほぉー、と納得する意見をもらったことがあります。

その友人によると、日本人は“ありがとうを多用し過ぎている“のだとか。お店だろうとホテルだろうと、どこででも、これまた義理感覚で、とにかく使い過ぎる。心もこもっておらず、笑顔もなく、言わなければいけないから言っている、という場合が多く不愉快だ、とのことでした。

欧米では、お店などでは、店員は確かに何倍も無愛想だが、嘘のお礼だったら要らないし、無駄に多用することで、その言葉のそもそもの価値を下げている、という意見でした。

なるほど、と納得する一方、海外在住時、まだ営業時間内なのに、あからさまに退店を促されたり、無愛想なだけでなく、こちらをわざわざ不快にさせるような接客に閉口したことが何度もあり、全く同感、とも言えない私でした。

ここぞ!という時に、特別に感謝されるのも好きですが、普段からニコニコと、ありがとうを言われるのも、どちらも好きです。この言葉は、惜しまずに、かつ、心から発するようにしたいと思っています。

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