エアコン不具合時のイタチごっこ

修理の中でも、エアコンの不具合は、なかなかトリッキーで。

冷えない、温まらない、異音に異臭、がその症状なのですが、原因も様々で、対応には苦戦します。

業者さんを呼んで、修理でなかった、となると、オーナーさんからも無駄な出費と責められてしまうので、毎回試行錯誤です。

これまでにあった不具合の原因では、

・外気温との差、居室内の温度差

外気温との差があまりないと、運転しない、すぐ停止してしまう。設置されている環境によって違うので、例えば、別の場所で、同じ設定だともっと冷える、と言われても、運転状況は全く異なってくる。

最上階のお部屋では、天井が特別高いので、上部と下部の温度差が大きく、温かい空気が上部だけに留まってしまい、 また、設定温度に達したとセンサーが認識し、運転を停止してしまい温度を上げても部屋が温まらない、ということがある。

・フィルターが詰まっている

温度感知センサーは、吹出し口内部にありますが、フィルターが詰まっていると、居室の正確な温度が測れず、内部のセンサーが設定温度に達した時点で運転を停止してしまい、温まらない・冷えないという現象が発生することがある。

同じ居室内でも、場所によって5~6℃違うそうで、ビックリです。直に風が当たっている部分は温かいが、そうでない部分は寒いということもあるので、場所にも注意が必要とのことでした。

冷えない、または異音は、フィルターの汚れの場合が多く、たかがフィルターの埃掃除で・・・と思っていましたが、この仕事で業者さんから何度も説明を伺ううちに、考えが大きく変わりました。

マルチタイプのエアコンは、一つの室外機で、複数の室内機を動かすので、その室外機に問題が出ると、全ての室内機がやられてしまいます。共用部のエアコンが壊れた!という時は、その室外機はどこにあるのか、館内を探し回ることもあります。

不具合の現象が確認できないとどうにもできないこともあるため、出た時点で即呼んで見てもらうことが必要だそうです。異音確認のため、何度も行っては戻りを繰り返し、やっぱり修理だった、ということもあると伺いました。業者さんは、フットワークの軽さが求められます。。

最初は、室外機と室内機の表現についてすら曖昧だった私は笑、このお仕事で、かなり鍛えられて今に至ります。

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