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地方で働くことが「絶対ナシ」から「ちょっと良いかも」に変わった話

最近の近況の変化といえばコレ。20代が宮崎とのつながりを作りながら、自分と向き合うツアー「KINAIYO」に参加したんだけど、運営の方々とか、関わってくれた人たちへの感謝を込めて、自分の近況の変化を書こうと思います。

KINAIYO
https://faavo.jp/miyazaki/project/2893

■そもそもなぜ参加したのか
私にとって「地方」とは、なんとなく物理的にも精神的にも遠くて、ちょっとした憧れはあるものの、全く交わることのない異世界にあるものでした。

自分の地元は埼玉県所沢市、典型的なベッドタウンで、元々地元出身者は半分もいないくらい。埼玉西武ライオンズのお膝元だけど、ちゃんと応援している人もたぶん半分もいないくらい。大阪に住んでいる人が阪神応援してなかったら非国民と罵られるけど、所沢では、巨人ファンも、阪神ファンも、楽天ファンもそれぞれ市民権を得ています笑。

そんな地元に特に帰属意識のない私が、宮崎のツアーに興味を持ったのは、宮崎にゆかりがあったからでも、地方創生をミッションにしようと思っていたからでもなく、たまたま自分の住んでいるシェアハウスでツアーの作戦会議が行われていたからでした。(運営のみんなごめんね笑)

運営メンバーの1人が信頼する友人で、彼女がやっているツアーなら間違いなく面白いなと思い、最近イベント事務局とか運営に回ることが多かったので、「たまには参加者として参加してみるか」と、思い切って参加してみたのでした。

参加を決めたものの、宮崎にも地方にも特別な思い入れはなく、人並みくらいには地方の魅力とか、地域で活動している人たちの素晴らしさは知っていたつもりだったし、それこそ応援したりもしているが、
だからと言って「自分が移住してどうにかしよう」とか、「その土地で何かことを起こそう」なんてことが頭によぎることは今までありませんでした。

■KINAIYOはどんなツアーだったか?
東京を中心とする首都圏に住む若者と、宮崎に住む若者が日南に集い、宮崎の地で共通の体験をしながら、自分の人生と向き合うツアーでした。

具体的には、
・お互いの今までの過去を棚卸しする内省や対話の時間
・若くして地元で出馬して地元に貢献している日南市長の講演
・夜はひたすら肉を焼いて、火を囲みながら語り合うBBQ
・城下町飫肥の探索や地元の人の想いを知るツアー
・東京から地域に移住してアクションを起こしている人との交流
・宮崎の自然を満喫できるSUP

などなど、自然と戯れたり、宮崎のアツい想いを持ったカッコ良い大人のお話を聞いたり、思ったことを仲間とシェアしたり、宮崎の自然の後押しもあり、それはそれは貴重でかけがえのない時間になりました。

一気に自分の思考が内省モードに切り替わる飫肥杉の広場

33歳で日南市長に就任した崎田市長
日南の5万人のために尽くす姿勢がカッコ良いなと思えた。

夜通しBBQ後の非常に眠いはずの一枚

対話セッション。改めていろんな生き方あるんだなと気づかされる。

■参加してみてどう思ったか?
今までは、縁もゆかりもない地方で住むなんてありえない、東京に情報も人も集まるからずっと東京にいたい!と思っていました。

今回のツアーに参加して、あれ待てよ、魚が超絶うまい、海も綺麗で、城下町も美しい。自然と近く暮らすことは、都心にいるよりも、深く人生について考えるきっかけをくれることがわかりました。

別に「ずっと東京にいる!」と決める必要は無くて、「いつかこんなところで暮らすのもありなのでは?」と思わせてくれる魅力が宮崎にはあったのです。

加えてとても素敵だったのが、宮崎に住む人たちが、みんな違うことをしていても、「地域のために協力する」という点でチームのようにまとまって見えたことです。

東京だとそれぞれ取り組む課題が異なれば、その対象範囲も異なるし、人口も多くて影響を及ぼす範囲も広い(良くも悪くも)。自分が池の中に投じた石が波紋を広げるけど、それがよくわからないまま消えていくイメージ。

宮崎では自分たちが何にアプローチしているのかわかりやすくて、しっかりと答えが返ってくる気がします。この構造的わかりやすさも、小さな都市ならではの良さだなと思いました。

■今後について
ここまでつらつらと地方に対する想いの高まりを書きましたが、しばらくは東京で頑張りますし、今のところどこかに移住する予定はありません。
ただ、地方で働くことが「絶対ナシ」から「ちょっと良いかも」に変わったことは、これからの人生に少なからず影響を与えそうです。