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『銀河鉄道の夜と七夕』ミツマチヨシコ(2023年7月号)

今月16日に行われた「宇宙の話をしよう」の公開記念イベントの後、コスモプラネタリウム渋谷の展示ロビーの原画展を撤収し、来月22日の旧暦七夕(伝統的七夕)に合わせた展示を搬入しました。
七夕の後、お盆が来ることと、銀河鉄道の夜の舞台には、考察すると結構深い関係があることがうかがい知れるのです。

銀河鉄道の夜と七夕 / ミツマチヨシコ

銀河鉄道の夜は、北十時から南十字への旅。そして天の川をたどるその旅は死者との最後の旅路に近く、寂しく切なく暖かいもの。
原作の言葉を引用し、レタリングし、天の川に沿って星座を配置し、という文系らしい展示を作りましたので、今月はそれをベースに再配置した作品となりました。

銀河鉄道の夜の舞台は、一説によると8月13日の夜の日暮れから少し経った頃。実際、物語で描かれる星空と空の様子を突き合わせると実によく合致します。
本当の空だけでなく、物語の中の星空を眺めてみるのも面白いですよ。

ミツマチヨシコ
2002年から活動中の切り絵作家。水彩、漫画、動画なども作る。
作風はノスタルジック。ファンタジーとバンプオブチキンをこよなく愛している。
内なる宇宙をこの世界に持ち出し、未知なる外宇宙に思いをはせる日々。

2023年7月号より


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