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太陽の空より vol.3 河村聡人

専門分野を太陽から地球観測へ移してきている今日この頃です。連載の第3回です。連載タイトルの「太陽の 空」を迫ってきて、ひとまず空=大気ということで、今回は太陽の大気についてのお話です。

太陽の表面は沸き立った海とも言える光球です。そこから上空へ彩層、コロナと続きます。光球は約6千度、彩層 は約1万度、コロナは数十万度から数百万度になります。
上の図はNASAのSDO衛星が撮った同じ時間の太陽 を並べたものです。彩層やコロナは極紫外線という人の目では見えない光で見たもので、色はわかりやすいよう に人工的につけられたものです。
ですが、実際に人の目でも、光球は白っぽく、彩層は赤っぽく見えます。(注意:太陽 を見る時はフィルター等を使用してください。直接見ようとはしないでください!)

この図はその人の目での見え方に引きずられた彩色がされているのです。 光球には周囲よりも温度が低いため暗く見える黒点という領域があります。
その黒点の上空を見てみると、彩層 もコロナも他の場所よりも強く輝いています。コロナの中でも温度により輝いている場所が少し違います。
輝いて いる=その温度の大気が濃いということですので、太陽の大気では同じような高度でも温度が激しく異なるので す。
地球の大気も熱い場所・寒い場所はありますが、太陽の大気ほどではありません。この温度ムラは黒点によって もたらされるのですが、では黒点から見上げたらどのような感じなのでしょうか?

余談
太陽の観測は本当に危険です。観測機器は説明書通りに適切に使用してください。この写真は太陽を投影して いる望遠鏡の接眼部に日食眼鏡を置くという不適切な使い方の結果です。
一瞬で穴が空きました。適切な道具 を適切な方法で使わなければ、この様に目やカメラが焼ききれます。

河村聡人(かわむら あきと)
アラバマ州立大学ハンツビル校卒(学士・修士)、京都大学大学院退学。太陽・太陽圏物理学が本来の専門。最近は地球観測も。天文教育普及研究会2023年度若手奨励賞受賞。基本は解析屋、でもPM業増えた。

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