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4596 窪田製薬ホールディングスの業績についてポイントまとめてみた

✅ 2002年4月に代表執行役の窪田良氏が変性眼疾患の治療法開発を目的に設立した、米国Acugen Neuropeutics Inc.が同社の起源
✅ 網膜疾患治療薬「エミクススタト塩酸塩」の開発を主力事業とする。眼疾患治療に特化した創薬ベンチャー
✅ 筆頭株主は代表執行役の窪田良氏で22.70%保有。以下は国内の証券会社や個人などが続くが、2016年6月までエミクススタト塩酸塩の共同開発契約を締結していた大塚製薬株式会社の関連会社である株式会社大塚製薬工場が3.36%保有している
✅ 代表執行役会長兼社長の窪田良氏は1991年慶應義塾大学卒→虎の門病院、ワシントン大学を経て、2002年4月にAcugen Neuropeutics Inc.設立→2016年12月現商号への移行とともに現職に就任
✅ 「医療用医薬品・医療機器事業及びこれらに関連する事業」の単一セグメントであるが、製品別に「エミクススタト塩酸塩」、「遠隔眼科医療網膜モニタリングデバイス」、「ウェアラブル近視デバイス」に大別される
✅ 眼科領域に特化した開発を事業とする。創薬と補助用デバイス開発に分類でき、創薬は主力のエミクススタト塩酸塩に加え、遺伝子治療に用いるヒトロドプシンも前臨床の段階にある
✅ 補助用デバイス開発は治療補助及び視力矯正を目的とした簡易機器を対象とし、創薬に付随する長期間の臨床試験を要しない利点がある
✅  エミクススタト塩酸塩は同社が15年間にわたって開発を推進してきた主力製品であり、主要ターゲットは遺伝性の網膜疾患であるスターガルト病である
✅  2016年5月に解消となった大塚製薬との共同開発及び販売契約は地図状萎縮を伴うドライ型加齢黄斑変性が対象で、P2b/3の試験結果を受けて解消
✅  補助デバイスのひとつ遠隔眼科医療用網膜モニタリングデバイス「PBOS」は、患者が自宅で網膜の状態を測定する検査デバイスである
✅  ウェアラブル近視デバイス「クボタメガネ」は、網膜に人工的な光刺激を与えて近視の進行の抑制、治療を目指すユニークな製品である
✅  事業収益は減少傾向にあり、特に大塚製薬株式会社との共同開発契約終了後の、2016年12月期以降の落ち込みが著しい。2020年12月期は、事業収益38百万円(前期比+38百万円)、営業利益▲2,484百万円(前期比+804百万円)、税引前利益▲2,437百万円(前期比+668百万円)

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PERAGARU(ペラガル) オルタナティブデータのPERAGARU アルファの源泉となるデータを提供 (2)


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