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六次の隔たり

六次の隔たり という言葉をご存じでしょうか。

6人たどれば、世界中の誰にでもつながるという仮説の事を言うようです。
何回かバラエティ番組で見たことがあるのですが、
例えば北海道のどこかで通行人をつかまえて、沖縄のXXさんに連絡がつくような人を紹介して下さいとお願いします。
その人は当然XXさんの事は知りませんから、せめて沖縄に知人がいそうな人に電話します。
その人は沖縄の知人へ、沖縄の知人はさらに地元の知人へといった感じでいくと、6回ぐらいでたどりつくそうです。

以前ナイトスクープで実験した時は、確か4回で明石家さんまさんにつながったような記憶があります。

で、僕は有名人の知り合いなんていませんが、間に人が入ると有名人につながるというお話です。

僕が一人暮らしをしていた頃、一時期妹が転がり込んで来たことがありました。その頃妹はロックやヘビメタ系のバンドに夢中で、その手の雑誌を買っていました。僕は全く興味がありませんので、見もしませんでした。

そこへ千葉県出身の友人が遊びに来ました。
三人で雑談をしている時に友人がその雑誌を手に取りました。
「こんな本よんでるのかよ。不良になるぞw」と妹に冗談を言っていたのですが、しばらく表紙を見つめたあと、「なぁ、これヨッちゃんじゃね?」と言ったのです。

「は?誰それ?その人はヨシキって言うんだよ。今すごく人気が出てて、そのうちビッグになるよ!」と妹。
「だろ!ヨッちゃんだよ!ハヤシヨシキだろ?」
「苗字は非公開じゃなかったかなぁ・・・」
「だって俺同じ中学校だもん。一回バンドやってる友達から、キーボードが抜けたから、練習の助っ人に来てくれって言われて行ったら、別な高校に行ってたヨッちゃんが来て、ドラム叩いたんだよ」
「そうそう!この人ドラムなんだよ。ピアノも弾くけど。エックスっていうバンドなんだよ」

いや、その時は気にもしなかったのですが、その直後ぐらいからの活躍はすごいもので・・・ま、僕とは1mmも関係は無いわけですが、1人間に入るとこんな繋がりがあるのかとびっくりしました。

もう一つ。
だいぶ前、取引先の課長さんと仕事の合間に雑談をしていたら、こんな話を聞かされました。

昔さぁ、突然先輩から電話が掛かってきて、友達を一人泊めてやってくれないかって言われて・・・。まぁ、世話になった先輩だったから断りにくかったし、俺もまだ一人だったから、いいですよって言ったんだよ。

そしたら先輩が若いお兄ちゃんを連れてきたんだけど、喧嘩でもしたのか、ちょっと顔が腫れてて「悪い、何も聞かずに預かってくれ、明日の朝まででいいから」と言って、先輩は帰っちゃったんだよ。

風呂入れてやってさ、ちょっと食べ物食わせてさ、当たり障りのない世間話をしたら、駆け出しの芸能人だって言うんだよ。俺は名前を聞いてもその時はわからなかったんだけどさ、誰だと思う?
「いやぁちょっと見当もつかないです」
ギ・バ・ちゃん 柳葉敏郎だよ。サイン貰っとくんだったハハハ。
朝になったらきちんと、世話になりましたって挨拶して帰って行ったよ。好青年だったよ。

これも僕には1mmも関係ないんですけどね。
意外とみんな人知れず有名人と接点があるのかなぁ。


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