【ホロライブオリ曲おすすめ紹介】第3回:百鬼あやめ/湊あくあ編

「VTuberの曲なんてオタクが聴くものだ」と言った偏見によって、せっかく良い音楽が聴かれないのは本当に勿体ない、騙されたと思ってぜひ一度聴いてみてほしい、という想いのもと、大好きなホロライブのオリジナル曲の中から私の推し曲を紹介するこちらのコーナー。

第3回目となる今回は、前回紹介しました「大空スバル」と同じ、ホロライブ2期生の中からこちらのお二方の曲を紹介したいと思います。
紹介できる曲の数が毎度少なくてすいません…(汗)

では早速スタートしていきましょう!


① 百鬼あやめ:かわ世

2023年開催のホロライブ全体ライブ”hololive 4th fes. Our Bright Parade”にて初披露されたコチラの楽曲は、ボカロPの「ナユタン星人」氏が作詞・作編曲担当。

基本的にはアップテンポな曲ですが、途中で曲調が突然ゆったりになったり、ところどころに合いの手を入れる箇所があったりと、曲の中に仕掛けがたくさん仕込まれた、まさにライブ映えすること間違いなしな一曲で、百鬼あやめらしさを表現するような和を意識したアレンジやそれに合わせたうねるベースラインもこの曲のカッコ良いところだと思っています。

そんな明るくて楽しい曲調が大きな特徴ですが、曲のギミックに合わせて百鬼あやめの可愛さを存分に引き出している歌詞も秀逸で、

「あ、掛け声決めてなかったな」
「あれ?これ2番始まってる?」

と言ったセリフ調で紡がれる特徴的なフレーズを始め、マイペースな彼女のキャラクターをとても良く表現したフレーズが散りばめられた歌詞は、百鬼組(百鬼あやめのファンネーム)はもちろん、そうでない方もきっと彼女の可愛らしさに魅了されることでしょう。

アウトロ最後に、百鬼あやめ自身がこの曲「かわ世」を口ずさんで練習している声がコソッと入っている点も、隠し味にして可愛さのトドメを刺してきている感じがしてとても良きですね。

また、歌詞に頻繁に登場する「かわ余(実際の歌詞は”かわ世”)」「どーっちどっち」はどちらも今や百鬼あやめを表す代表的なワードですが、どちらかと言うと百鬼あやめ自身と言うよりはファンが推して使っているものであり、何なら百鬼あやめ本人は恥ずかしがっているまであると思いますが、そんなファン発祥のいわゆるミームを歌の中に取り込んだことで、百鬼あやめを象徴する言葉であると本人にも認めてもらえた、と捉えることもできるのではないかと思うと、百鬼組にとっては何とも感慨深い曲なのだろうなぁ…と百鬼組ではないものの胸熱になってしまいました。

とまあ色々と語ってしまいましたが、まさに百鬼あやめの「かわ余」パワーが溢れ出ている、最高に可愛くて楽しい一曲だと思っていますので、元気をもらいたい時には本当にオススメです!

② 湊あくあ:海想列車

あくたんのオリ曲は本当にどれも凄く良いので、どの曲を紹介しようか非常に迷いました…

そんな名曲揃いの中から、今回は個人的に初めて聴いた時によりグッと来た「海想列車」を紹介したいと思います。

「海想列車」はあくたんの3周年記念作品としてリリースされた楽曲で、作詞・作編曲をボカロPである40mP氏が担当。

爽やかで疾走感のあるロックチューンに、ピアノを中心としたシンフォニックサウンドを織り交ぜることによって、どこか切なく儚げで甘酸っぱさを纏った、いわゆる”エモさ”を感じさせてくれるメロディが特徴的な楽曲となっています。

また、その”エモさ”に聞き手をより誘い込むためのギミックが曲の随所に込められているのもポイントで、例えば、メロディ間のブリッジで敢えて音を切ることでピアノサウンドによる”静”とロックサウンドによる”動”を意図的に切り替え曲に緩急をつけている点や、サビでの広がりのあるバイオリンの音取り、そしてラスサビでの涙を誘う転調…など、恐らく40mP氏のこだわりが詰まった仕上がりになっているのだろうと思います。

しかしながらこの曲のエモさはそれだけには留まりません。
冒頭にもお伝えした通り、この曲はあくたんの3周年記念としてリリースされた曲ということもあって、歌詞にはこれまでの活動を支えてくれた人たちへ感謝と、未来への希望が込められている点も涙を誘う大切なポイントでしょう。

「引っ込み思案な性格を変えたい」と願い、ホロライブと言う”列車”に飛び乗った彼女が、3年間と言う月日の中で変化していった自身や周りへの感謝を”回想”しつつ、この”列車”の行く先、まだ見ぬ広い”海”に”想い”を馳せながらこれからも前に進んで行こうという決意を、あくたんはこの「海想列車」と言う曲に込めたんだ、と思うと、あくあクルー(湊あくあのファンネーム)ではない私でもグッと胸を打たれるものがあります。

このように”海想”という言葉には上記の想いが込められているのだろうと思いますが、”海”と言う言葉が持つ爽やかで開放的なイメージが曲全体を明るく前向きな雰囲気にしてくれてる感覚もあり、まさにこの曲のコンセプト通りだなぁと思わず感心してしまいました。

あくたんの優しい歌声と爽やかな曲調によって紡がれた最高にエモいこの曲を聴いたあなたは、きっとあくたんと一緒に「海想列車」に乗り込んで、広がる景色を一緒に見に行きたくなること間違いなしでしょう。


と言うことで今回はコチラの2曲を紹介させて頂きました。
執筆時間の関係でそれぞれ1曲だけの紹介となってしまいましたが…お二方ともにまだまだ良い曲がたくさんありますので、またの機会に紹介できればと思っております!

今回も最後までお付き合い頂きありがとうございましたm(_ _)m

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