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夜間節電

 東京から100km程離れた田舎町に住んでいるため、この季節でも、昼も夜も窓を開けておけば、エアコンも扇風機も使うことなく暮らしています。夜間は、窓を開けるために、室内の照明を消しています。理由は、網戸をすり抜けて小さな虫が入ってくることを防ぐためです。

 日が暮れて、あたりが薄暗くなるのに従って、目も慣れて暗い中でも、あたりの景色が見えるようになります。もちろん、昼間のように色鮮やかに見えるのではなく、全てのものはモノトーンに見えます。今日は、まだ、満月ではありませんが、かなり大きくなっているので、空は明るく、星をみつけることができません。飛行機が、尾翼の光を点滅させながら、飛んでいきます。また、遠くに見える島の灯台が、赤や緑の光を時々放ちます。

 照明をつけて、窓を閉めて、エアコンを入れて過ごすのもいいけれど、せっかく自然の風で快適な時間が過ごせるのだから、寝るまでの数時間は、照明を消して、暗い外の景色を楽しみながら過ごすのもいいものです。照明分の電気の節電にもなります。

 電気を使うことが当たり前なので、使わないようにして過ごすのは違和感も感じますが、普段は見えないものが見えたり、感じないものを感じたりと、節電以外のメリットもあります。ちょっと変わったことをしてみるのもいいかもしれません。

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