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千葉県でも鱒釣りができる夷隅川フィッシングパーク

夷隅川フィッシングパークは千葉県の中でのおそらく唯一の自然河川を利用した管理釣り番である。(※現在は閉鎖です。2024/04/20)房総半島の勝浦あたりを水源にし大きく蛇行しながら大原で海に注ぐ夷隅川の中流、大多喜町の市街地の外れにある。いすみ鉄道の大多喜駅から徒歩一五分なのでその気になれば列車で行ける。
釣り場の環境はお世辞にも良いとはいえない。川底は砂地で粘土質の石とも言えないような粘土質の塊が少々、ごく一部を除き落差もなくタラ~と水が流れている。水深浅く、透明度も低い。つまり渓流ではない。ウグイかフナの川といってもいい。管理釣り区間の最上流部はエサ釣り区間になっているが、実際はエサ釣りの人はほとんど見かけない。
エッグフライは効かない。エッグよりはマラブー系のフライの方がいいが、決定的でもない。ある友人はイワイシュリンプというフライで入れ食っていたが、フライだけでなく流し方、誘い方が肝心とのことだ。
管理釣り場にしては難しいが、一日やってるとほんの一瞬食いが立つ時間があったりその釣れなさ具合が面白い。また冬でもほぼ一日中ライズがありこれが結構熱くなる。下手に沈めるよりも表層でミッヂの釣りをした方が釣れるかも知れない。
虹鱒がメインだがその他に山女魚、桜鱒、さらに岩魚まで釣れる。房総の川で山女魚や岩魚を釣るとなんだか不思議な気分になる。
料金は一日三千円(ルアー、フライとも)。使用済みのチケット一〇枚で一日無料になる。数に限りはあるもののレンタル・タックルもある。ちなみにこの釣り場六~九月は鮎(!)の管理釣り場になる。
いずれにしろ、鱒類が棲んでない千葉県のフライフィッシャーにとっては貴重な釣り場である。

フライの雑誌1997年初夏号

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