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No.127 1992年4月~ 2年生生活科 国立科学博物館附属自然教育園で四季折々の自然に触れる

 1992年度から小学校1・2年生に新しい教科ができました。従来の社会科・理科をなくし、新しい教科として生活科ができました。その時初等科では従来の社会科・理科の学院として特徴ある活動を生かす方向で教育内容を構成すると共に生活科の理念に沿う新しい内容も取り入れていきました。それは現在の生活科にも引き続けられています。聖心の特色として以下のように示されています。
 2年生の生活科について次のように要約できます。学院の豊かな自然環境の中で過ごし多様な動植物の観察ができる。白金の国立自然教育園に春夏秋冬訪れ、専門家の指導を受けると共に、豊かな自然環境のもと多様な動植物に触れる機会をもつ。パン工場・都バス営業所での見学を行う。夏休み中の自由研究、近所のお店調べなど自主的な調べ学習を行う。観察や調べ学習のまとめ方を工夫し表現する。学院内外のいろいろな方々とコミュニケーションをもつ機会を多くつくる。生活科での学習の成果を学習発表会でプレゼンテーションをする。
身近な自然に目を向け、春夏秋冬の様子や変化を観察することは、五感を磨いたり感性を育てたりする上で重要な体験であると位置づけています。恵まれたことに、学院から子どもの足で15分ほど歩くと豊かな自然が残っている国立科学博物館附属自然教育園があります。2年生の生活科では春夏秋冬の4回この自然教育園をフィールドにして園内の植物・虫や鳥などを学習材に自然観察を進めています。2年生担当者は事前にフィールドワークを行います。園内の植物・虫や鳥などを探し学習内容を考えるのです。そして、自然教育園で学習する目的やプランを自然教育園の指導員の方に伝えゲスト・ティーチャーをお願いしクラスにひとり解説をして頂きます。春夏秋冬と4回学習に行くので、植物・虫や鳥 などの四季折々の様子や変化を観察することができます。このように自然教育園での活動を子どもの知的好奇心や探究心を満たし、豊かな感性を育んでいく貴重な体験の一つと考えています。
1992年から長い間指導して下さっていたのが研究員の矢野先生です。自然教育園を訪問し学習の意図をお話しご協力を頂いていました。
 
秋に矢野先生に指導して頂いている場面を写真でご紹介致します。

 学院に帰ってからもそれぞれの季節の自然探検は続きます。木の実を探して集めています。どんな木の実があるか、その木の実を使ってどんなことができるか学んでいました。

 紅葉狩りです。どのように観たら楽しいか子どもたちが考えていました。

 焼き芋も大きな楽しみの一つです。そのために落ち葉を一生懸命集めていました。

 社会環境としては商店街、パン工場、都バス営業所などを活用させて頂き子どもたちの学びの場になっていました。 五感を活用しての生活科の学習、子どもたちにとっては貴重な経験です。 

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