いつから誕生日はちょっと気が重いイベントになったのでしょうか。

たぶん誕生日をあんまり純粋に喜べなくなったのが、ハタチすぎた頃。

嬉しさ半分、焦り半分、みたいなそれが
一気に重たくなったのは25歳の誕生日から。
加速度的に歳をとることの重みは増していって、
今年なんて「ああ、26歳が終わっちゃう！もう二度と26歳こない、ああいやだ」...って誕生日の前ずっと思ってた。
（LINEで友達と「もうアラサーだ、30代も目の前だ」なんて言い合ったりして。）

そして一昨日、27歳になった。
あっという間の27年。いい大人の歳。

たぶん、歳を取りたくない理由は３つあるんだと思った。

1. 人生がすごく短いような気がするから
気付いたらこんな歳で、しかも最近一年がすごく短く感じるし、
今後はもっと光のように過ぎるらしい（人生の先輩方談）。
あれ？一生ってこんなにあっという間に過ぎるの？

2. 「旬」の時期が過ぎてゆく、みたいなね。
若い方が綺麗で可愛いって言われがちで、
一番いい時期って言われがちで、
だんだん体力が落ちてきたり着れないデザインの服が出てきたりみたいな。
一歩ずつ「老い」に近づいていくみたいな。

3. 思ってたよりも未熟な自分
子供の時は27歳ってすっごく大人に見えてた。
今の自分ってそれにふさわしい？　いやあ全然。
漠然と抱いていたイメージより全然未熟で、
何も成し遂げてないし、今後何をしたいのかもぼんやりしてて…。
（なんなら未婚で会社も辞めちゃって貯金使い果たして大学院。）

最近、テレビで見る活躍してる人（スポーツ選手、タレント、女優さん）
気付いたら年下が増えてきたな...。
友達がどんどん結婚して家庭を持って自分の道を固めていくな...。

ていうね。
たぶんこのnoteの今までの記事も、
年齢を重ねることへの焦りがいっぱい書いてあったと思うのね。
大学院進学するときもそういうことでいっぱい悩んだし、
逆に、年齢への焦りが進学の後押しになった面もあった。
(でもそうやって悩んで決めた進学は、
始まったばかりだけど、全然後悔してない。)

振り払って努力しても焦りが消えない時って絶対ある。
来年28歳になる時、29歳になる時、30歳になる時、40歳になる時、
毎年この気持ちが少し頭をもたげるかもしれない。

でも、そうやって焦ってしまう自分も受け入れつつ、
この度めでたく27歳になって、思いました。
歳を取りたくないって思う理由３つ、全部まとめてゴミ箱に入れる。

自分でも言っといてなんだけど、「旬の時期」とかそういうのサヨナラ。👋

それより、短い人生の貴重な一年を思いっきり充実させる努力する。
くだらないことでもいいから、今年も一生懸命悩んで泣いて笑って楽しむ。

そして、こんな歳になって青くさいって恥ずかしいかもしれないけど、
やっとやっと、一生かけて目指したい「夢」みたいな目標にも１つ行き着いた。
人から見たら無謀って言われるようなものだけど、いいんです！！
ずーっと心のどこかにあったのに、
この歳になってやっと初めて、無謀なそれを「目標にする」勇気が持てた。

それから、夢って無理して１つに絞らなくていいんだってことも
ここに来て初めて気付いた。いくつも持ったっていいんだよね。
今漠然と気になってる他のことも、今後目指したい夢になるかもしれない。

この先も幾つになっても未熟かもしれないけど
「いい歳だから諦めよう」って思わない努力をする。
現実は常に突きつけられるから、突っ走れることだけでは絶対ないけど、
「直感」と「好きになれる自分」を可能な限り大切にする。

そうやって少しずつ積み上げれば、なりたい自分（どんな姿かはっきり分からなかったとしても）に近づいていけるんじゃないかと思うのだ。

これからも不安になるたびに自分に言い聞かせる。
怖がらないで向き合ってみる。

「安全な歳の重ね方」を諦めることが、納得できる人生に自分を導くのかもしれないよね。


（写真：2020年4月、実家の庭で撮影）