グリーンブック
グリーンブック。
最近観た映画で一番好きでした。
と言っても私映画に造詣が深いわけでも何でもなく、仕事の隙間時間とか、何かストレス溜まってるなという時に(笑)ふらっと観に行くだけです。
で、また仕事に戻る、みたいな。
そういう働き方が許されるというのは、今の仕事の良いところだなと思います。
あ、でもこの映画は久々に友人と観ました。数少ない友人です 笑。
話は戻って。
映画は裕福な天才黒人ピアニストと、粗野なイタリア人運転手の話。
黒人差別を扱った話です。
学生時代に、西洋史の中で黒人差別についての科目を履修していたこともあり、興味があったというか、たぶん差別問題とかって元々興味がある分野なんだと思います。
学生時代に習ったことはほぼ忘れていますが(笑)、それでも今もニュースサイトの一つ、東洋経済オンラインの貧困問題の連載とか結構見ちゃう人です。
(余談ですが、ニュースサイトの中でも個人的には東洋経済オンラインが一番好きです)
私生育環境的に幼少期はそこそこ裕福で、思春期はその真逆という状態でして。
裕福な時は、観光に行けば100名以上は軽く乗れそうな大型の遊覧船とか、普通に親子で貸し切って乗る、みたいな時期もありました。
(今思えば単にバブル時期だったからかも)
逆に貧しい時は、今だから言えますがなんと家にテレビがないと言う時期がありました 笑。
そういう両極端な時期を経験しているので、根っこはそこそこタフなのかもしれません 笑。
差別から貧困へと、話が飛びすぎたので話を戻しまして。
そういう環境が影響しているのかどうかは謎ですが、黒人差別を扱った映画って、ついつい気になって近年のものはそこそこ観ている気がします。
そして黒人差別の問題を扱った映画って実話を元にした映画も多くて、今回のグリーンブックもそうでした。
運転手さんの息子さんの話を元に、ふたりの交流を映画化したそうです。
正反対な環境・性格で、最初は全く合わないように感じられながらも、さまざまなトラブルを繰り返し、時には揉めたりもしながら、生まれていく二人の絆。
単純に友情と言い切ってしまって良いのか分かりませんが、二人が心を通わせる瞬間が次第に増えていって、それが観客の心をあたたかくしてくれます。
映画の中でもそうだったように、それを飛び出した実際の世界でもきっとそれぞれに甘くはない現実が続いていくことは想像に難くないのですが、だからこそ、ふたりの絆が紡がれていくたびに、暗い闇の中に時折光が差し込むように感じられて、観る人を魅了するのかもしれません。
細かいエピソードについても、分かりやすく語りすぎていなくて、ところどころの会話にあれは何だったのかな、という小さな疑問が残ったままでしたが、私はそれが好きでした。
たぶん疑問として提示されているのではなく、単に知っている人には分かる内容で、知らない人には分からない内容なだけだと思うんですが、それをあえて説明しすぎていない感じというのかな。
実際の世の中って何でも解き明かされるわけでもなく、分からないことも多いし、分からない方がいいことだってあるんじゃないかと思っていて。
実話が元になっているからか、そういう現実の在りように近い、作られすぎず優しすぎない世界観が私には好ましく感じられました。
そのものすごく感動させようと作りすぎてなくて、でも心揺さぶられる場面もたくさんあって、その絶妙なバランスが個人的にはとても心地よい映画でした。
あと、笑いのさじ加減も好きでした。
一人で見ても、家族や友人や恋人で見てもそれぞれの良さがあって、年代的には30代以上くらいの人にフィットしそうな感じかなと思います。
「ドリーム」とか「ヘルプ」とか好きな方にオススメです。
5点満点で4.4点。
(あくまでも個人的な好みです)
グリーンブック
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