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落下の解剖学

こんにちは。あるいはこんばんは。
おしゃま図書です。

カンヌでパルムドールをとったジュスティーヌ・トリエ監督作品『落下の解剖学(Anatomie d'une chute)』を観てきました。フランス人監督がカンヌでパルムドールをとった作品なら、見ないとね。という、どーでもいい使命感に駆られて。

あまり渋谷は好きではないのですが、最近、宮下に仮オープンしているBunkamuraル・シネマに行くのは、実は安チケット屋で、Bunkamuraの株優がとても安く買えるので(美術館が閉館中なので、例外的に映画館でも使えるのです。いつでも使えればいいのに)とってもオトクに観賞できるのです! ライフハック!!!

お話は、とあるフランスの山小屋が舞台。
夫が転落死しているのを、視覚障害の息子が発見します。妻はドイツ人の売れっ子作家サンドラ。
最初は事故かと思われたが、夫婦が口論していた音声が出てきて、妻に殺人の容疑がかかる。
女性と浮気していたことがあるサンドラは、
「母」というよりは、女であり、作家だなぁと思う。
取り立てて美人ではないけどモテる人って、
こういう人だよね。
法廷で、お母さんが女の人と浮気してることとか聞いて、11歳の息子はどんな思いでいるのか。。。

とにかく、息子役と、パルム・ドッグ賞を獲得したワンちゃんの演技が素晴しいです。

明確な答えがないあたりも、フランスらしい。

で、この映画、2時間超えなんですが、
ずーっと緊張感が続くので、ダレない。
法廷劇っぽいところもあるのでわりと滑舌がよい。
主役の女性が外国人でフランス語を喋るのも、割と聞き取りやすい。
3月号の『ふらんす』のスクリプトも、『落下の解剖学』だし。
そして、rfiのエクササイズにもなってるし!

Rfiの練習問題。レベルは、B2


最近、フランスの女性監督の作品、面白いな、と思います。そういえば、以前、日仏学院でソフィー・フィリエール監督の追悼上映を見てきましたけれど。

サンドラの友達役で出てんだよね。

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