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仏検2次試験を前に思うこと

こんにちは。あるいはこんばんは。おしゃま図書です。
いよいよ来週日曜日が仏検2級の2次試験です。
前にも言ったかしれませんが、実は私、30代のころ仏検2級受けたことあるんです。
1次はすんなり通ったんだけれど、続く2次試験で、学ラン着たスキンヘッドの面接官(フランス人)にめっちゃてんぱって落ちてから、仏検がトラウマになり、それから受けてなかったのですが。
このコロナ禍で、仏検の母体であるフランス語教育振興協会が存続の危機にあると知り、寄付するくらいなら、せっかくだから試験を受けようと思って受け始めました。

まぁ、正直、2級、なめてましたね。やっぱりちゃんと勉強してないと受からないと気づき、
以前、個人レッスンをお願いしていたそよそよ先生に、レッスンをお願いし、自分が基礎をないがしろにしていたことなど、いろいろと気づかされました。
先生が、1次試験の前まで毎日投稿してくれた単語と熟語のテストもうれしかったなぁ。毎日繰り返すことで、少し語彙が増えました(継続は力なりって本当ね)

1次試験が終わってちょっと気が抜けて、また少し忘れてきている。
いかんいかん。

で、昨日、来週日曜日の2次試験に備えて、面接レッスンをしてもらったのですが。そこでも結構目からうろこの連続でした。

「普通の会話をする」というのは、仏検の面接でも同じことで、2級では、多少文法的に間違ったりしていても、語彙とか、相手とちゃんとコミュニケーションがとれているか、というところが大事なのだとか。
それは、相手に「私はあなたとコミュニケーションを取りたいんですよ」という意思表示なのだ、という。

コミュニケーションの量が、その人とコミュニケーションしたがっているという気持ちとして受け止められるのか…。
そう思ったとき、ふと、昔、電車の中でずーっと喋っていたフランス人2人(スーツ姿のビジネスマンでした)が何を喋っているのか聞き耳を立てて聞いてみたときのことを思い出しました。
偶然同じ駅で降りた2人。全部は聞き取れなかったものの、聞き取れたところだけかいつまむとですね。
「ねー、あの看板●●って書いてあるね」とか、
「今日はさ、パンが食べたいんだよね」とか、
脈絡もなく、本当にずーーーーーーーーーーーーーーーーっと喋っていて、
とにかく話はしているけれど、特に内容はない(小難しい話をしてたかもしれないけれど、単に私が聞き取れなかっただけかもしれない)ということに衝撃を受けたことがありました。

ねえ、フランスにだって無口な人もいますよねぇ。
よく、寡黙で偏屈な爺さんとか、小説や映画に出てくるじゃないですか。
それでも、やっぱり「会話」ってフランス人にとってはとても大切なコミュニケーションの手段なんでしょうね。そういや17世紀のフランス宮廷では、エスプリを感じさせる会話ができない人は出世できなかったわよね。
(そういやパトリス・ルコント監督の映画『リディキュール』ってのがあったな…ファニー・アルダンやジャン・ロシュフォールなど、いい役者さんが出てましたっけ。今、アマゾンでみたら、DVDが16000円て!!!なん、それ! ぜひ、サブスクで観たいです。



私は日本語でも、特にそんなに会話が得意な方ではないので、知らない人との会話を成立させるのとかって、本当に、大変なんですけど。
母国語でない言葉で、1を言ったら10返す、みたいなのって、もう、訓練ですよね。
あと、どうしても、日本語で考えてから訳そうとしてしまうけれど、そうではなく、なるべく、自分が知っている言葉で簡単に伝えようとすると、案外、フランス語っぽい言い方になるという。
ついつい「えーっと、この言い方ってなんだっけ」と詰まっちゃうよりも、自分が知っている単語で、稚拙でも、同じ意味をどう伝えるか。

正直、2級の参考書の模擬面接の回答みてて、しつもんされてることの倍以上、なんなら聞かれてないこと喋ってて、こんなん無理だわーって思ってたけど、そんなに高尚なことやらなくていいんだな。
そう思ったとき、ちょっとですね、ドラゴン桜を思い出したんですよ。最初のシーズンのやつね。4巻で、マンガの吹き出しに自分で台詞をつくって埋めていく英作文の問題をやっていて、それまで英語なんてまるで駄目だった子が、英語が得意と思われていた子を負かしたのよ。

とにかく、難しい言い方じゃなく、自分が知っていることで、相手にどう伝えるのか。今週は、それを意識しながら、いろんなものを、初対面の人に説明することを考えようと思います。

ドラゴン桜、マンガだけど侮れないです。
勉強熱を保たねば! それでもさぼっちゃうけど。
意志薄弱。

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