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『セックス・エデュケーション』シーズン3 EP5 挿入歌

Episode5の挿入歌一覧です。フランス修学旅行回ですね。なぜかヘッダーが設定できないのでそれはまた今度、、

1、『Mon Amour Mon Ami』 / Marie Laforef (1968)

ヴィヴィアンが修学旅行先の公衆トイレでボーイフレンドとチャットセックスを楽しみながら気分を高めるも、彼の変な言葉まわしに眉を顰める。

 第4話の終わりから引き続き、修学旅行先であるフランスの曲。和訳は日続きこちらのサイトを参照(朝倉ノニーの<歌物語>)後半歌詞はともかくとして、前半は直球に、ちょっとしつこいくらいに愛が語られている。少し脱線するが、この曲についても触れられている「モナムール」の意味説明のサイトが勉強になる(Kuraneo)。

2、『Dressed In Black』 / Ezra Furman

劇中だとこちら↑が使われていますが、フルでもだしているようです↓だいぶアレンジが違いますね。

ナイジェリアへの旅行へ向けて、自分らしい服装を封じて支度をするエリック。場面が変わり、ジーンの指輪を発見して何やら思うところのあるヤコブ。

3、『Hot Topic』 / Le Tigre(1999)

それぞれの心情が交錯した戦場跡を去り、修学旅行のバスが動き出す。メイヴとエイミーは気まずい状態に。カイルはバッドトリップしかけている。

 Le Tigre(ル・ティグラ)についてはユニバーサルのサイトにちょこっと解説がある(UNIVERSAL MUSIC JAPAN)。この曲は、女性アーティストたちの名を連ねて、みんな活動やめんなよ!私のために!と明るく語る。フェミニズムへのエンパワメントと思われるが、そういう意味でのシーンとの関わりはあまりないかも、、? 動き出してしまったバスと関係性を、軽快なこの曲が支える。はじまっちゃった感。

4、『Zou Bisou Bisou』/ Gillian Hills(1960)

キャルとジャクソンのマジックマッシュルームトリップ曲。まわりの音は遠く聞こえ、景色がぐるぐるになる中、キラキラした目で二人はバスの床を這う。結末は、もう、ドラマを見てくれとしか……。

5、『Allez Donc Vous Faire Bronzer』/ Sacha Distel(1968)

ドライブするほほえましい親子の乗る車のフロントガラスへ例のものが投下されるシーン。めちゃくちゃ。
再びフランスの歌手で、お気楽ソング。ざっくりした内容は、真夏のバケーションになんの予定もないけどビーチへ行こうよ〜みたいな感じ。大量殺戮にクラシックが流れるように、地獄の阿鼻叫喚にはこんな曲がぴったりだ。

6、『Pump Up The Jam』 / Technotronic(1989)

ラヒームの起こした騒動が一旦落ち着き、コリン先生がバス内のカラオケでこの曲を歌い出す。
邦題は「今夜はパンプアップ」。日本でもディスコでガンガン流れていたようで、この曲が収録されたアルバムだけは爆発的人気だったとか。当時の「アゲアゲ」な曲の代名詞というわけだろう。コリン先生の趣味。

7、『I Wanna Love』 / Scout Niblett(2009)

キャルとジャクソンがバスの最後尾で語り合う。ためらいながらも二人はいい雰囲気に。キスがはじまり、ジャクソンがキャルの身体に手を伸ばすと、キャルはそれを拒絶する。

元々はキャス・ブルームの曲で、歌うのはスカウトニブレットの『I Wanna Love』。愛し合う一歩手前にいる状況がどこか寂しげな曲。「I know I'm switchn' back for love」準備はできてる……の歌詞のところでキャルはジャクソンを肉体的に——もしくは友達以上に想うことを拒否する。この曲がブリッジとなって、エイミーカップルの別れ話へとつなげるのも良い使い方。

8、『The Breeze/My Baby Cries』/ Bill Callahan(2009)

I wanna loveと同じトリビュートアルバムのようですね。こちらもキャス・ブルームの曲。修学旅行バスに置き去りにされたオーティスとメイヴ。メイヴはオーティスからの留守電が消されていたことを説明する。その内容はなんだったのか? メイヴの問いにオーティスがとつとつと語り出す。留守電の最後の言葉は「I love you」だった。

とどめをさされる選曲。「I love you」というセリフ直後にAメロの「I'd like to touch you〜」がはじまるのも、タイミングがベタベタなのがよい。少し抽象的で意味がとりづらい歌詞だが、使われているのは最初の方、「I'd like to touch you / But I've forgotten how / But look at me now」からサビの箇所で、すれ違いが続いたあと、ふたり向き合った状況にぴったり一致する。個人的にはこの曲の終わりにルビーの悲しみの表情を持ってきたところがなおよい。

9、『When I Live My Dream』 / David bowie (1967)

オーティスたちも無事に乗り込み、帰路に着いたバス。ヴィヴィアンのスマホには彼氏からの連絡が入り、和解する。学校へと向かう中、車内は消灯。クラスメイトの関係性はそれぞれ変化して、良くなったやつらもいるがほとんどが距離を置く形でひとまず落ち着いている。

デビューアルバム収録の『When I Live My Dream』。夢の中でだったらなんでも思い通りにできると歌いつつ、去ってしまった好きな人との愛が夢のままに終わってしまっているなかなか悲しい歌詞。明かりが消えて入眠するシーンに合わせつつ、夢見がちなヴィヴィアンの彼氏のチャットの内容を思わせる。

10、『Your Young Voice』 / Jonny Muir(2021)

エンディング曲。エリックとメッセージを交わすアダム。ナイジェリアにたどり着いたエリックは、現地の親族と盛り上がり、なかなかアダムに返信を返せない。アダムは返信が来ないことを確かめて落胆する。

原曲はKing Creosote とJon Hopkinsのもの。歌詞はいたってシンプルで、「It's your young voice that's keeping me holding on / To my dull life, to my dull life」をひたすら繰り返す。私を離さないのはあなたのみずみずしい声、退屈な生活の中で……みたいな感じ?「退屈」にあてはまるのは明らかに、エリックから見たアダムとの生活のことである。これからを予見するような意味がこの曲にこめられている。それにしてもいい曲すぎるだろ!カバーが良すぎる!

ep6に続きます。

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