データの爆増とテックの爆進
はじめに
私事っていうか仕事ですが、ワタクシは現在小売業のデータ分析基盤構築やデータアナリストをメインとしております。
カメラマンだと思ってる人いますけど、違いますからね。あれは趣味です。
昨年の6月に小売業に向け「データの『収集』→『蓄積』→『変換』→『加工』→『可視化』までを一気通貫でできるパッケージ」を発売しました。
このマガジンはそのサービスの認知向上というのも半分あるんですが、もう半分は「DX進まなさ過ぎじゃないですか?」問題をなんとかしたいためです。
どっちが先かというと、「DX進まなさ過ぎじゃないですか問題」をなんとかしたいこともありパッケージも販売してたりもするので、どっちかというと後者が情報としては上流です。
マガジンの内容も弊社のパッケージと被る部分が多いですが、そもそも「小売業のデータ分析で最低限これはいるだろう」と思った内容をパッケージにしてます。
なのでこのマガジンを読んで弊社のパッケージに興味を持っていただくことは大歓迎です。ただ、このマガジンを読んでいただきナレッジを吸収し自社で構築・もしくは他サービスを利用していただくことも大歓迎です。
このマガジンを読んでいる方で弊社のサービスを検討される際は、競合となるサービスと比較検討されることも必要だと思います。と言うかむしろちゃんと精査すべきです。
何よりも懸念されるのは過去の業務フローのまま何もしていない事だと思っております。
2025年の崖
みなさま「2025年の崖」ってご存知ですか?経産省がレポートにしているので興味ある方は読んでみてください。
ざっくり言うと
「2025年までにDX化しないとめちゃめちゃ機会損失しますよ」
って話です。
ちなみにこの資料が公表されたのって2018年なんです。
当時から言うと7年も先の話だったんですが今年はもう2024年なわけですよね。
で、もう「崖っぷちやん!もう来年やん!!」って話なんです。
じゃあなんでそんなことになってしまったのかというと経産省さんは以下が課題やでって言ってます。
経営層の意識: DXを推進するためには、経営戦略の中でDXを位置づけ、具体的な施策を決定する必要があります。
レガシーシステムの問題: 古く複雑なシステムはDX推進の障害となります。企業全体での情報管理やデータ管理が困難になるため、これらのシステムの更新が必要です。
IT人材不足: DXを推進するためには、システムに精通した人材やプロジェクト管理ができる人材が不可欠です。
ユーザ企業とベンダー企業の関係: DX推進には、ユーザ企業が開発に積極的に関わる必要がありますが、多くの場合、開発はベンダー企業に任せられがちです。
上記の内容って結構な人が「まぁそうだよね。」って思う気がしてます。
でもね、「じゃあやって」って言われると「いや…僕は無理っす。」ってなる気もしてます。
なぜ無理なのかはこういう理由が多いと思います。
経営層の意識…俺、経営層違うし。
レガシーシステムの問題…入れ替えるの高いやん。
IT人材不足…自分とこの社内にもおらんよね。もしくは技術系の人って事業理解あんまできてないから事業視点の企画できないよねとか。
ユーザ企業とベンダー企業の関係…データの話ってややこしいもん。
あとIT系の情報が多すぎたり発展のスピードが早すぎたりするのも原因なのかもしれませんね。
僕も実際に仕事をやっているから知っていますがそうでない限り絶対分からないです。
でもそうこう言ってるうちに「いろんなものがデータで取得できるようになり」、「データ量は増え」、「外部データとの連携も簡単になり」、「社内のデータ整備のみが進んでいないような状況」になってしまったというのがここ数年で起こっている話なのかなと思います。
何が機会損失なのか?
機会損失っていうからには具体的に「なんか損してますよ。」っていう内容があるはずですよね。
ではそれは何なんでしょうか。
僕が思いつくのはざっと以下です。
※小売業のケースです。
そもそも顧客理解が進まない。
→モノ、バショ、時系列などのデータ分析だけでは人軸での分析が行えない。小売業という特性上、エンドユーザーの「購買データ」はサプライチェーンの中でかなり重要なデータです。これを活かさないのは機会損失。従業員のパフォーマンスが向上しない。
→集計作業や分析作業を部署ごとでバラバラと行っており、結果全員で共有すべきナレッジが部署ごとなどで閉じてしまっている。これでは部分最適化しか出来ないのでマクロの視点が持てない。悲しい。
そして機械の方が集計も早いし間違わない。悔しい。リテラシーの高い従業員が定着しない。
→「売上の集計を毎日エクセルでやるのもマーケティングの仕事だ!!」って言われたら確かにそうかもしれんけど、なんか違う。
「もっとやるべき事あるでしょ」ってなった人が去っていく。在庫管理が効率化出来ない。
→データが統合できておらず、お客さんが欲しいって言ってても「すいません。在庫切れなんです」って言うしかない。他の店舗に在庫あるのに。ビジネスモデルがリアルな顧客に対応しきれない。
→具体的にはオムニチャネル対応、サブスクリプション、ロイヤルティプログラムなどが導入出来ないなどが考えられる。
これでは顧客のニーズに答えにくい。結果、顧客体験が低下する。
→上記のような状態だと例え商品が良くてもサービス面でお客さんの満足度を得ることができにくくなる。顧客理解出来てなかったら商品も良くなるのか怪しいし。
みたいな感じでしょうか?まだ結構ありそうですけど。
もちろん小売業の中の全てのパターンが上記に当てはまるわけではないと思います。
で、もちろん全てやるとなるとそれ相応の費用はかかってくるのですが、
業務効率的なDXはむしろランニングコストを下げるものも存在します。
(結果、数年で見ると今の方がコストが高くなります。)
もちろん会社の売上や従業員数、その他諸々の条件によって変わっては来るのですが、だからといって検討しないのは2025年以降に崖から落ちる可能性も高くなるのではないでしょうか?
今を知ってください
僕がこのマガジンで何が言いたいのかというと
「今を知ってください」という話です。「俺らの若い頃は…」ではなく
今を知り、共にみんなで未来を選んでください。
自身の持つ色んな情報をアップデートするためにこのマガジンがお役立ちできれば幸いです。
生成AIの台頭
昨年に続きですが、生成AIが今年は更に活用される年になると思います。
小ネタですが、僕が作った動画を御覧ください。
画像生成:midjourney V6
ビデオ生成:Runway
音楽:Suno AI
編集:premiere pro(こちらはAIサービスではなくAdobeの編集ソフトですがAI機能も搭載していっております。)
ツールの費用はかかっていますが、これは無から作り上げたものです。
静止画を生成し、ビデオとして再生し素材を作り上げます。
そして音楽も作成し編集を行い完成しました。
作成の工数はだいたいですが3~4時間だと思います。
これは僕(素人)が作ったもので、それでもそこそこのクオリティになってると思います。
今までだとこれを作成するのにどれぐらいの人や時間、お金がかかったでしょうか?
生成AIすげえな。今後もこういったテックが色々と出てくるでしょう。
(現在GPTさんとかも計算は弱いですが言うてる間に強くなるんでしょうね…。)
上記は小売業のデータのお話とは全く別ですが、自社のデータの整理がしっかりと管理できていないと今後登場するAIのサービスなども利用できない事もあると思います。
次回はまだ小売とデータのお話ではなく、このマガジンを作成するにあたり助手をつけますというお話です。
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