海伏(うみぶし)という生き方、

海伏とは、

海を漕ぎ

浜に伏せる

そんな生き方をするということ、

海の修験道

それが海伏、

僕が作った造語だけどね。

海伏は、

海を漕いで、海(水)という大自然と一体になることで「自然法爾」(じねんほうに)の境地を体現する。

「じねんほうに」難しい言葉だけど、仏教言葉だと思う。

「自然」は本来そうであること、そうなっていること、
「法爾」はそれ自身の法則にのっとりそうなっていること、

なにも人為的な力を加えることなく、それ自身の姿であること、

現代人にわかりやすい言葉で言うならば、

" Let it be "

これはクリスチャンの言葉だけどね、

Don't think, Feel 
これはブルース・リーの言葉、

「じねんほうに」

海を漕ぐことも、まさにそう、


人はもともと仏性(聖霊)があり、尊く神聖なものだ、
だけど社会で暮らし世俗にどっぷりと浸かることで、その仏性に曇りができる。

海をひたすら漕ぎ続け、過酷な航海をすることで、心が満たされ、その世俗の曇を浄化させ、自分自身を清め本来の人になる。
同時にその波動で地球の調和のバランスを取り戻す。

海を力強く一心に漕ぐ、

その波動は、
人類に、
そして母なる地球に、

必ずいい影響をあたえる。

そんな『大海の一滴』に僕はなりたい。

日々、僕はそんな気持ちで海に出ている。
海を漕いでいる。


そう、あれからずっと12年間、


今日は2023年3月11日、3.11だ、

あれから12年、東日本大震災から12年、12年前に生まれた子供は小学生を卒業する年頃だ。

12は僕らの生活に深く関わっている。
年月や時間も12に大きく関わる
1年は12ヶ月
半日は12時間
干支は12支
星座はおひつじ座から始まり12星座
イエスの12弟子、12使徒、
イスラエルの12部族
月の満ち欠けは1年に12回
月は地球を1年に12回転する
俺も今年は干支でちょうど生まれて5回目の兎ドシ60歳還暦になる。
厄年らしい、

とにかく12という数字は古代から自然と密接につながる数で、神聖でありがたい数字であるのは確かなようだ、

そう、そんな自然の摂理にもとづく、神聖な12年の節目の年に、地震と津波の影響でメルトダウンした福島第一原発の冷却に使用したタンクにたまり続ける放射能汚染水が今年の夏前に海への放出がスタートしそうなのだ。
一度スタートすると大量の放射能トリチウムを含んだ汚染水がこの先40年それか永遠に垂れ流し続けられるのだ。
だって放射法デブリを1グラムも取り除くことができないのだから、12年たっても、ただ水で冷却し続けることしかできないのが今の科学。人間の力の限界なのだ。

そう、放射能を含んだ汚染水が大海に流し続けられるのだ、

40年以上にわたり、、、太平洋に、

海はひとつで、すべてがつながっているのに、


僕たちの母なる海に、、、

何度も言うけど、『海』という字はさんずいへん(水)に人の母と書くように、僕ら人間だけでなくすべての生きとしいけるもの、すべての生命の母なのだ。そんな海を汚すどころか殺そうとしている。

ああ、「人間がこんなに哀しいのに 主よ 海があまりに碧いのです」

僕のすきな遠藤周作が長崎の外海の石碑に刻んだ祈りの言葉が頭をよぎる。

地元の漁師さんへの保証問題とか、風評被害、とか、そんな日本人のことだけを考えていていいのだろうか?

海は一つ、海はすべて地球上でつながってる。

海の健康のバランスが崩れてきたら、必ず他の生き物たち、私たち人間にも健康被害を与えるのだ。

日本政府は汚染水を薄め処理するから大丈夫だと説明するが、科学的には何も実証できないのだ、人間の歴史上初めての経験だからどれだけ人に、直接に海の生態系に害を与えるのか、全くわからないそうなのだ。

科学は神様じゃないんだよ。

水俣病は、高度成長期の九州は熊本県の水俣で起きた。

環境汚染の植物連鎖で起きた人類史上最初の大規模有機水銀中毒で世界中に知れわたった公害病だ。

このときも有機水銀は自然界にも存在する。魚介類にも水銀を含まないものはない、、、と言っていた。

今回もそう、トリチウムは自然界に微量に存在するから害はない、と政府御用達の見識者という科学者たちは口をならべて言い続けている。

また想定外だった、、、と数年後、数十年後に言うのだろうか?


だから僕はこの場所を選んだのだった、

そう、12年前だった、

美しい水俣の海、不知火の海に汚染水を流したことと同じことを国はまたやろうとしているのだ。   

僕はちょうど12年前の震災後の7月に、葉山であたりまえのように海に出てただ漕いでいる自分に我慢できなくなり熊本県の水俣市の湯の児の砂浜を舟出し、V-1 (一人乗りのラダーがないアウトリガーカヌー)で海を漕いで福島第一原発のすぐ北にある砂浜、双葉町の浜を目指したのだった。
途中、川内原発、玄海原発、伊方原発、上関原発建設予定地、浜岡原発に海から上陸し、各原発事務所に意見書を手渡しながら、砂浜での野宿を繰り返しながら漕ぎ続けたのだった。また宗像大社、宇佐神宮、熊野三山、伊勢神宮、などの聖地と言われる場所や神社にも近くの砂浜に海から上陸し歩いて参拝するということをやったのだ。


カヌーを漕ぐように、

『簡素に生きれば核はいらない』

NO Nuke & Live Simply 

というスローガンで海を漕いで『海からの巡礼の旅』上陸した場所の地元の人にお世話になりながら約3ヶ月かけて葉山まで来たところで福島まで行くことを途中で断念した。ゆく先々の海路で海上保安庁の巡視船に阻まれ、警察からも、これ以上は漕ぎ続けないようにと自宅に電話があり、福島県の海岸には絶対に近づかないようにと何度も忠告され説得されたのだった。確かに地震と津波による福島第一原発のメルトダウン事故の影響で福島原発の周辺住人は強制的に避難を強いられていたのだった。

僕が目指した双葉町は原発の周辺自治体の中でも最後まで全町避難が続いていたが、昨年8月に帰還困難区域の避難指示が一部解除されたのだ。

話は少しずれるが、ハワイのホクレア号が今年2023年、太平洋を癒やすための航海をスタートする。
ハワイからアラスカを目指し、アラスカのネイティブたちとの交流を皮切りにアメリカ西海岸を南下して南米のネイティヴたちと交流し、南太平洋、ポリネシア、ミクロネシア、メラネシア、オセアニアの島々を訪れ、太平洋に接する国々島々を訪ねながら、地球を癒やし、太平洋の海を浄化することが目的のボヤージング(航海)なのだ、
そして最後の寄港地、目的地を日本と定めて、ここにやってくるのだ。
今の時点で、2026年にやってくる計画だ。

僕ら日本人はどんな顔をしてホクレアを迎え入れればいいのだろうか?

ホクレアとそのクルーたちが星や鳥や波や自然からえられるサインだけを頼りに、それこそ「自然法爾」の精神で航海してくるのだ。
漁船や客船のようにガソリンの匂いを空気中にばらまくこともなく、ガソリンを海に垂れ流すこともなく、不自然にエンジン音を空中と海中に響かせることもなく、本来のありのままの姿で、自然の法則だけをたよりに、ただただ人力と自然のちからだけを利用して、危険をかえりみず海を癒やす目的で航海してやってくるのだ。

その同じタイミングで僕ら日本人は平気な顔をして、知らないふりをして、母なる海とその生態系を破壊し死にいたらせるような汚染水を海に流すのだ。

同じ太平洋に生かされている海の民、海がなければ生きていけない民族なのに。

海にとって良くないこと、母なる地球と、皆の共通の故郷、この星に住む人間とすべての生きとしいけるものにとって決して良くないこと、とわかっていることなのに、僕らは指をくわえて見すごしていいのだろうか?

僕にはそんなことはできない、

今日、2023年3月11日、震災から12年のこの日に皆に公表したかった。

決心しようと思う。

『海からの巡礼の旅』を今年の夏頃に12年ぶりに再スタートしようと思う。

この夏ごろに放射能物質を含んだ汚染水が海に流されるらしい、

そんなタイミングで、

『海をいたわり愛でる』マラマホヌアの心で海を漕ぐ、浜で祈りを捧げ

海伏になり、祈りをこめ、ひとこぎひと漕ぎと海に語りかけながら、

古代から日本の海と大地を守りつづけてくれた神々に祈りを捧げ、香取神宮、鹿島神宮、筑波山、出羽三山など、古来からの精霊が宿る、関東、東北の聖地で参拝し祈りを捧げながら、、、

福島第一原発がある北の砂浜、双葉町の砂浜を目指して、この夏に舟出しようと思う。


自分から発せられた言葉は
母なる地球にどんな影響をあたえるだろう、
母なる地球の海、水にどんな言葉が転写され影響をあたえるのだろうか、
そんなことを意識して言葉を選んで
母なる地球にとって、海にとって、よい言葉を選んで発しながら漕ぎ続けようと思うのだ。

ごめんなさい、
ありがとう、
だいすき、

マラマホヌア、
母なる地球をいたわり愛でながら、

ちっぽけな僕が海を漕いだところで何が変わるの?
と皆は思うだろう。

でも僕は信じる、
そうすれば何かが変わるだろう、
いい流れになるだろうと、、、

海は癒やされ、

そして、

母なる地球はきっと喜んでくれる、


自分が情熱をささげることができることに何よりも注力し、充実した今を生きる、

自分の心を満たし、その満たされた心が利他の心をはぐくむ、

それは私たち個人や人類を大きく成長させる方法だと思う。

『大海の一滴』である、あなたの心が満たされ、純粋な状態を維持することができるのであれば、

その波紋はあなたの周りに、
人類に、
そして母なる地球に、

いい影響をあたえるのではないだろうか、

『大海の一滴』

すべてはそんなちっぽけなささいなことから何かが変わっていくものだ、


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