文体や言葉の硬軟は言うなれば書き手の気持ち次第。何かむつかしい事を背伸びして言おうものなら、その文は急に魔物の抜け殻のように本質のちぎれたものとなる。言葉は一つ一つ吟味して使うが、書き手がどうしても事象を一閃して議論を運びたいときは、文体も険しいものとなり、陰気臭くなってしまう。

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